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ソニーのプロ向けミラーレス「α9 II」発表 撮影スペックはほぼ据え置き、ワークフロー高速化に注力

» 2019年10月04日 14時39分 公開
[井上輝一ITmedia]

 ソニーは10月4日、プロフェッショナル向けミラーレス一眼カメラ「α9」の新モデル「α9 II」(ILCE-9M2)を発表した。実売予想価格は約55万円(税別)。予約は9日から受け付け、11月1日に発売する。

 主な撮影スペックは、先代の「α9」から大きく変わらない。有効画素数約2420万画素の「Exmor RS」イメージセンサー、AF/AE追従の最高20コマ/秒のブラックアウトフリー連写、最高1/3万2000秒でのアンチディストーションシャッターなどは先代と同じ。

 変更点を見ていくと、カメラボディが「α7R IV」と同じデザインになり、サイズがやや大型化した他、重量も増えた(588グラム→678グラム)。メカニカルシャッター時の連写速度が向上。最高で先代の5コマ/秒から10コマ/秒へと高速化した。連続撮影枚数は、先代の480枚(ビューファインダー時)・650枚(液晶モニター表示時)に対し、それぞれ500枚・690枚と増えている。フリッカーレス撮影にも対応した。端子はmicroUSBからUSB Type-Cに変わった。

 一方で、リモート撮影や撮影後のデータ転送、転送時の使い勝手といったワークフローの利便性を大幅に強化したとしている。1000BASE-T対応のLAN端子を搭載し、最高1Gbpsの転送速度を実現。Wi-FiはIEEE 802.11acに対応し、2.4GHz帯に加えて5GHz帯でのデータ転送が可能になった。

 写真の撮影時情報として、音声を録音してひも付けられる「音声メモ機能」を新たに搭載。カメラからモバイル機器などに音声付き写真を転送する際には、音声を自動でテキスト化し、メタ情報として写真に埋め込めるという。

「FE 24-70mm F2.8 GM」装着時
撮影サンプル

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