カシオペヤ座に向けて撮影した。画面中央のやや下にカシオペア座があるが、星が多すぎてよく分からなくなっている。カシオペヤ座の周りに、何となく濃淡が見受けられる。これは天の川の一部だ。天の川の最も濃い部分は、この時刻にはすでに地平線に沈んでいたため撮影できなかったが、少なくともPixel 4で天の川の撮影は本当にできることが分かった。
さらに、写真中央から左に見ていくと、光点の周りに楕円(だえん)状にぼやけた光がある星がある。肉眼で見える最も遠い天体の一つとされる、「アンドロメダ銀河」だ。
同じカットをEOS 6Dで撮影すると、やはりさすがに違いはある。色乗りはEOS 6Dの方が良いし、Pixel 4は周辺光量落ちが激しい。しかし、写真を拡大して見比べてみると細かい星々の写る数がほぼ同等であることには驚く他ない。
「星空を撮る機会なんてめったにないから自分には不要」と思う人もいるかもしれない。確かに趣味性が強い機能ではあるが、一眼レフカメラのような高価な機材を専用にそろえなくても、日常的に使うスマホだけでここまで写せるというのは、星空や天文学を身近に感じられるハードルが下がったともいえるのではないだろうか。
撮影した星が何か知りたければ、例えばGoogleの「Sky Map」などでスマホから調べられる。国立天文台が制作するPC向けの星座ソフト「Mitaka」でも、特定時刻の星空を高解像度に再現できる。
星を覚えれば、夜空を見上げるのも楽しくなる。Pixel 4を持っていると、そんな新たな楽しみに気付けるかもしれない。
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