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一見ミニマム、実は3つの顔を持つシステムカメラ 「SIGMA fp」の変幻自在っぷり荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

» 2019年11月07日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
やっぱティール&オレンジならみかんだよねってことで。かなりオレンジ色がきれいに出た。コントラストもしっかりしてて、画質もいい。すごく印象的な色と階調を見せてくれる(45mm 1/60秒 F2.8 ISO100)

 せっかくなので、サンセットレッドで夕暮れの街。

さらに、朝日や夕日に向いているサンセットレッドで夕暮れの街を。ウルトラマンタロウも光っている(45mm 1/50秒 F2.8 -1 ISO250)

 せっかくなのでモノクロモードも。いい味を出してくれる。

狭い路地を歩いていたらうち捨てられたカブが転がってたので思わずモノクロで。これ、階調がすごくきれいに出てて最高(45mm 1/50秒 F2.8 ISO125)

 ISO感度はISO6から102400……ISO6?

 基本感度はISO100から25600だが、ISO拡張を使うと下はISO6から始められるのだ。

最低ISO感度がなんとISO6!

 とりあえずISO 6での撮影に挑戦してみた。側面にある三脚穴を使って、直接縦位置。

左側面の三脚穴がいい位置にあったのでそれで滝を狙ってみた。こういう三脚の付け方ができるのは面白い
日向だったのでISO6まで下げてもシャッタースピードは0.7秒。もうちょっと絞った方が良かったか。でもちゃんと0.7秒の水の流れになった(45mm 0.7秒 F11 -0.7 ISO6)

 なぜISO 6なんて低感度で撮れるのか。実は低感度時は「連写+合成」技を使ってるのだ。おそらくは結果ISO 6相当になるよう超アンダーで複数枚撮って合成することで、ISO 6で撮ったときと同じ露出の絵を作っているのだ。

 これ、電子シャッターによる超高速連写のなせる技といっていい。

 この技はHDRでも使っている。HDRをオンにして撮ると、一瞬で複数枚撮影してHDR撮影をしてくれるのだ。陽射しを浴びてくつろぐうちの猫を逆光で、ノーマルとHDRの両方で撮り比べてみた。

左がノーマル。右がHDRオート。ハイライト部はちょっと抑えられ、シャドウ部も持ち上がり、不自然さのないよいHDR写真になっている。これは良い

 逆に高感度時の絵はこんな感じ。

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