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一見ミニマム、実は3つの顔を持つシステムカメラ 「SIGMA fp」の変幻自在っぷり荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/4 ページ)

» 2019年11月07日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
正面から見たら真っ黒でよく分からないというくらいミニマムで存在を主張しないのがすごいSIGMA fpなのだった

 SIGMA初のLマウントカメラが発売されたのである。「SIGMA fp」。なんというか、四角くてゴツくてい小さくて可愛くてミニマム。よく分かんないけど、最初の印象がそれだ。

手のひらサイズのフルサイズミラーレス。ボディのシンプルなデザインがいい

 ライカのミラーレス一眼用マウント「Lマウント」を採用する「Lマウントアライアンス」のメンバーはライカとパナソニックとシグマ。パナソニックはまずプロ用のハイエンド機「S1」シリーズを発売した。

 シグマは自社開発の「Foveon X3」センサーを搭載した画質番長なLマウントカメラを発売する……予定なのであるが、その前にいきなり他社と同様のベイヤー配列センサーを採用したSIGMA fpを発表したのである。

 それがもう実に斬新なカメラだったのだ。

 一言でいえばミニマムミラーレスである。

ミニマムなボディでスナップを撮る

 とにかく小さくてミニマム。大きさは112.6(幅)×69.9(高さ)×45.3(奥行き)ミリ。少々厚い以外はコンパクトカメラ並みだ。

 ボディはめちゃフラットで上面を見るとアクセサリシューもない。

 その代わり、真下プラス左右に三脚穴が付いている。これを使って拡張するのである。

 ストラップホールを装着できる他、右手側には外付けハンドグリップが用意されている。

ボディ右側面に三脚穴。ここにストラップホールやグリップが付けられる
グリップを付けるとしっかり握れる。安定感もあって撮りやすい
ちょっと浮いてるところがまたおしゃれ

 これがまた使いやすい。

 fpをスナップカメラとして持ち歩くときは必須だろう。

 左手側にはホットシューアダプターを装着することで外付けフラッシュを取り付けられる。

左側面にはホットシューアダプターが。こちらもアダプターの先にさらにストラップホールを装着できる

 どれも普通に三脚穴なので好きなものを取り付けていい。また、fpの3Dデータは公開されているので、それを使ってオリジナルのアクセサリを作ることも可能だ。

 EVFは用意されてないが、別売りのLCDビューファインダーを装着することで背面のモニターをビューファインダーとして使える。

 その辺はfpをどう使うか、になるのでとりあえず使ってみようってことで、グリップだけ付けて出動する。

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