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» 2019年11月13日 18時43分 公開

「年収が上がる食事」を教えてくれるAI登場 3500人の食生活と稼ぎをディープラーニング

AIがユーザーの食生活を分析し、仕事のパフォーマンス向上に効果的な食事を提案するサービスが登場。AIは約3500人の食生活と年収に関するデータをディープラーニングで学習済み。食べると年収アップにつながるメニューを紹介するとしている。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 ソフトウェアメーカーのシグナルトークは11月13日、AIが食生活を分析し、仕事のパフォーマンス向上に効果的な食事を提案するサービス「Work UP」を発表した。AIには、約3500人の食生活と年収に関するデータをディープラーニングで学習させた。食べると年収アップにつながるメニューを紹介するとしている。

photo 筆者が試しにβテストに参加してみた結果。温レタスなどをオススメしてくれた

 同日から20日までオープンβテストを実施する。テスト参加者のデータを匿名化してAIに追加で学習させ、分析の精度を高めた上で、2020年から月額9800円(税別)の有料サービスを始める予定。

 予防医療研究協会に所属する医師がサービスを監修。提案するメニューは管理栄養士が考案に携わった。食生活と年収の関連性を算出するアルゴリズムの開発には、大阪市立大学医学部が協力した。ヘルステックベンチャーのドットテックも開発に携わった。

多数に質問を用意、回答内容をAIが分析

 Work UPの利用には、ハンドルネームと生年月日、身長、体重、現在の年収、食品アレルギーなどの入力が必要。

 登録を終えると、「人よりも集中力が続かない方ですか?」「人よりも扁桃腺が腫れやすいですか?」「週に1回以上、生野菜サラダを食べていますか?」「直近1カ月では、業務効率は上がっていますか?」――など、性格、健康状態、食生活、仕事の状況に関する質問を約130個表示する。

 全てに回答すると、AIが内容を分析し、生涯収入、健康労働年数、余命などを算出する。上記の他にも、「朝食にファストフードを食べないようにしていますか?」など、食生活に関する細かい質問を追加で約800問用意しており、答えるごとに分析の正確性がアップするという。

photo 質問の一例。数は多いが、答えるたびに精度がアップする

最適なメニューとレシピを提案

 生涯年収などの算出を終えると、結果に応じて、仕事のパフォーマンス向上に最適なメニューを提案する。

 例えば、仕事中にイライラしやすい人には、気分障害の改善効果がある葉酸・ビタミンB1・B6を含むモロヘイヤジュースを提案。物忘れが激しい人には、脳機能を向上させるDHAやEPAを多く含むカツオをだしに使ったみそ汁を薦める。

photo 肩が凝りがちな筆者にはサンマがオススメだという

 メニューの提案ページには、管理栄養士が監修したコラムの他、材料や作り方、必要な調理器器具などをまとめたレシピも掲載し、日々の食生活に採り入れやすいようにする。

 ユーザーは、紹介された料理を食べた旨をAIに報告できる。報告を受けたAIは、食生活の改善による生涯収入への影響をメニューごとに算出し、分析結果を更新する。

photo ブラウザ版のトップ画面

専用アプリも用意、法人・個人問わず提供へ

 一連のサービスはブラウザベースだが、PC向けのアプリも別途用意する。アプリを使うと、業務時間中にキーボードを打った回数や、編集したファイルの数、PCの前にいる時間などを計測。パフォーマンスの変化を測定・分析し、低下が見込まれる場合はAIが食生活の改善をアドバイスする。

 シグナルトークの担当者は「想定される年収や、食生活の改善による年収の上がり幅はあくまで目安だが、仕事のパフォーマンス改善に役立ててほしい」と説明。「正式リリース後は、個人・法人の両方に提供したい。ストレスの多い管理職や、健康経営を心掛けている企業に導入できれば」と話している。

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