ヤフーを傘下に持つZホールディングス(HD)は11月14日、ZOZOの買収が13日に完了したと発表した。9月30日から行っていたTOB(株式公開買付け)によって、約4007億円を投じ、ZOZO株式の50.1%(議決権ベース)を取得した。ZOZOはZHDの連結子会社となる。
ZHDは、ZOZOが運営するファッションECサイト「ZOZOTOWN」を取り込み、EC事業の購入者数、取り扱い高、営業利益を拡大する狙い。ヤフーが運営するECプラットフォーム「PayPayモール」にZOZOTOWNを近く出店させ、送客力を強化する狙いもある。ZHDが提供するモバイル決済サービス「PayPay」をZOZOTOWNに導入することも計画している。
ZHDの川邊健太郎社長は、9月12日に買収を発表した際の記者会見で「2020年前半までに国内EC事業者でナンバーワンを達成する」とし、「楽天やAmazonは強いんじゃないの? と思われるかもしれないが、かなり現実的に手が届きつつある」と自信を見せていた。
ZHDはコマース事業や決済事業の強化により、海外のプラットフォーマーにも対抗する方針で、現在はLINEとの経営統合に向けて協議している。
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