カスペルスキーは11月21日、ドローンの不法侵入を阻止するシステム「Kaspersky Antidrone」を2020年初頭に提供すると発表した。AI技術を活用して敷地内に侵入したドローンを自動検知し、電波を妨害して不時着させる。
Kaspersky Antidroneでは、レーダーやカメラで敷地内を監視し、飛行物体を見つけるとレーザースキャナーで位置を特定、カメラで追跡しつつAIでドローンなのかどうかを判別する。ドローンと判断した場合は、電波妨害を行って不時着させる。ドローンはGPSやコントロール用の電波を受信できなくなるとベースに戻るか、ゆっくり降下するという。
ドローンは商品の配達や人が入りにくいような場所の調査などで活用が進んでいる反面、悪意を持って利用されるケースも多く報告されている。18年12月には英ロンドンのガトウィック空港で滑走路にドローンが進入し、飛行機の離着陸が停止。空港の運営に混乱を招いた。
同社はこのような否定的な面がドローンの普及を停滞させているとしている。
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