飛行中のドローンを別ドローンで客観視 2画面と模型で操縦を簡単に 東北大など研究
東北大学とシンガポール国立大学の研究チームは、 飛行中のドローンを別のドローンから撮影し、パイロットの操縦をサポートするシステム「Third-Person Piloting」を開発した。別のドローンによる第三者視点の映像により、パイロットが操縦するドローンの周囲の状況を理解しやすくなる。
具体的には、 メインの操縦対象のドローン(主ドローン)を中心とした軌道上(図では上部後方)に2台目のドローン(副ドローン)を飛ばす。主ドローンは一人称視点のカメラ映像、副ドローンは三人称視点のカメラ映像を撮影し、パイロットが視聴できるようにした。
2台の視点の位置関係をインタラクティブかつ直感的に制御するために、2つの座標系の対(ペア)を考える「座標系対連動法」に基づくアルゴリズムを開発した。これにより、副ドローンは主ドローン周囲の軌道上を自由に飛行し、さまざまな角度から三人称視点の映像を撮影できる。
パイロットのコントローラー部分には、2台のスマートフォンモニターを装着(着脱可能)。左に主ドローンからの一人称視点映像、右に副ドローンからの三人称視点映像を表示する。手前の2本のスティックで主ドローンを操縦し、その操縦に追従するように副ドローンが半自動で飛行する仕組みだ。前方のスマートフォン上の模型で主ドローンをどの角度から撮影するかを制御する。
2台の位置関係は、模型の操作、パイロット視点の座標系、主ドローンと副ドローンの2つの座標系の対を考えるアルゴリズムで割り出す。このアルゴリズムを用いて、主ドローン模型の操作内容から副ドローンの位置が計算される。
ドローンとパイロットそれぞれの座標系が連携しているため、パイロットが実際に模型を見る視点と、副ドローンが主ドローンを見る視点が連動するのも特徴だ。
実際に三人称視点映像を見たパイロットは「主ドローンとその周囲の障害物や被写体との位置関係が分かりやすくなった」と感想を述べており、操縦の質を向上するのに役立つことを実証した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
NEC、委託先の情報漏えいで謝罪 「セキュリティ事業を手掛ける企業として反省」
-
3
Google、「Gemini 4 Carbon」発表 「Argon」公開から2週間、サイバー防御能力などを強化
-
4
Apple、初のタッチ対応「MacBook Pro」発表 新型OLED搭載、国内価格は49万9800円から
-
5
JALの予約システムに不正アクセス 約9万人分の予約情報が漏えい 一部ではパスポート番号も
-
6
VTuber「兎田ぺこら」グッズにSNSで風評被害→示談成立 「保護者同伴で謝罪などがあったため」
-
7
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
8
「ツイキャス」不正アクセスで停止 復旧までに「相応の時間」
-
9
「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」 相次ぐ不正アクセスにラックCTOが警鐘
-
10
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR