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» 2019年11月28日 16時12分 公開

一枚ガラス並みの透過率、JDIが12.3インチの透明ディスプレイを開発

JDIがガラスのように透明なカラーディスプレイを開発。透過率は87%とガラス一枚(透過率90%)に迫る。透過率を生かしたAR(拡張現実)観光案内などの用途を見込む。

[ITmedia]

 ジャパンディスプレイ(JDI)は11月28日、ガラスのように透明な12.3インチディスプレイを発表した。透過率は87%と直視型カラーディスプレイとしては世界トップクラスで、「ガラス一枚(透過率90%)に近い」(同社)と胸を張る。2020年度の量産出荷を目指す。

透明ディスプレイ。サンタは映像ではなく、ディスプレイの向こうにあるフィギュアだ

 パネル部分は、透明な散乱型液晶と電極をガラス基板で挟んだ構造。RGB光源は端にあり、特定の場所の液晶をオン(散乱状態)にすると光が漏れて色が見える仕組み。光が伝わる部分は「光ファイバーのように全反射するため外からは見えない」としている。

 この過程をRGB(赤、緑、青)時分割で繰り返すと「パラパラ漫画のような状態」となり、人の脳は映像として認識する。表現できる色の数は4096。

光ファイバーと同様に光の全反射を利用し、外から見えないように「光を閉じ込める」

 JDIでは、交通機関や美術館などの案内表示や、透過率を生かしたAR(拡張現実)観光案内、対面販売やチケットセンターなどの接客ブースといった用途を見込む。技術的には大型化も可能なため、浴室のパーティーションなど幅広い応用製品を検討していく。

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