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「肌を分析する鏡」「印刷して貼るメイク」 パナとコーセーが試験提供 IT活用の化粧品店で

» 2019年12月06日 12時04分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは12月6日、化粧品メーカーのコーセーと共同で、肌の分析機能を備える鏡「Snow Beauty Mirror」を試験的に提供すると発表した。17日に東京・銀座にオープン予定の体験型化粧品ストア「メゾンコーセー」に導入し、顧客のニーズを探る。肌に直接貼るだけでシミを隠せる「カスタマイズシート」も提供する。

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肌状態を分析、ファンデーションを提案

 Snow Beauty Mirrorは、顧客が鏡の前に座ると、肌の状態を分析して数値化し、結果を鏡面に表示する機能を搭載。鏡の中に埋め込まれた非接触センサーが肌の状態を検出する。分析の精度は医療機器と同等で、シミやシワ、ほうれい線、毛穴、肌色に加え、目では見えない隠れたシミも検出可能という。メゾンコーセーでは、分析結果を基にコーセーの商品をレコメンドする。

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 Snow Beauty Mirrorが取得した顔のデータを基に、“顧客が理想とする顔”を診断するサービスも提供する。理想とする顔と現在の顔の状態を比較し、理想の顔に近づくために適したファンデーション、使用方法をアドバイスする。

 このサービスは、コーセーと明治大学が共同開発した遺伝的アルゴリズムに、パナソニックの画像処理技術を掛け合わせて開発した。鏡が取得した顧客の肌質、肌の色味、明るさのデータを調整し、約50万パターンの顔画像を作成。ランダムに表示した顔画像の中から顧客に好みのものを選んでもらうことで、“なりたい顔”を短時間で導き出せるという。

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改良版“貼るメイク”も登場

 メゾンコーセーでは、パナソニックが「CEATEC JAPAN 2016」で披露した“貼るメイク”を改良した「カスタマイズシート」(仮称)を体験できる機会も用意する。

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 Snow Beauty Mirrorで測定した肌色に合わせ、顧客に合った色味を印刷したシートを作成。厚さは100ナノメートル(ナノは10億分の1)と薄く、貼るだけでシミなどを隠せる。これまでパナソニックが開発していたシートに、コーセーの化粧品開発の知見を加え、肌に自然になじむ色味と装着感を実現したという。

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 パナソニックは「(メゾンコーセーは)顧客とのコミュニケーションの場であり、そこから得た情報や経験をスピーディーに社内へフィードバックできる、学びの場としての機能させる」としている。

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