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» 2019年12月12日 07時45分 公開

TwitterのドーシーCEO、ソーシャルメディア向け分散型オープンプロトコル開発を宣言

プラットフォームでの嫌がらせやフィルターバブルなどの問題への懸念が高まる中、Twitterのジャック・ドーシーCEOがソーシャルメディア向けの分散型オープン標準開発に取り組むと発表した。ブロックチェーンを採用することで、収益化も可能な安全なソーシャルメディアを展開できるとしている。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Twitterのジャック・ドーシーCEOは12月11日(現地時間)、ソーシャルメディア向けのオープンで分散型の標準を開発するために、独立組織「BlueSky」に出資しているとツイートした。将来的にはTwitterをこの標準のクライアントにすることを目標としている。

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 同氏は連続ツイートで、「Tiwtterは立ち上げ当初は非常にオープンなサービスで、電子メールプロトコルのSMTPのような分散型インターネット標準になる可能性があったが、様々な理由でその道を選ばず、中央集中型ソリューションとして成長してきた」が、「ブロックチェーンという、分散型アプローチを実行可能にする新技術が登場した。この技術は、オープンで持続的なホスティング、ガバナンス、収益化のための一連の分散ソリューションをもたらす」と語った。


 同氏は現在の中央集中型ソリューションの問題点を3つ挙げた。まず、いじめや嫌がらせ問題に対処するためのグローバルポリシーを一元的に実施することは、(モデレーターなどの)人間への負担なしに拡大するのは困難であること。次に、ソーシャルメディアの価値がコンテンツのホスティングと削除から推奨アルゴリズムにシフトしているが、このアルゴリズムは通常代替を選択したり構築したりすることができないこと。最後に、現在のソーシャルメディアのインセンティブが、論争と怒りを引き起こすコンテンツに焦点を当てがちであること。

 ブロックチェーン採用の分散型オープンプロトコルを構築すれば、これらの問題は改善できると同氏は言う。「これにより、大規模でオープンな会話のコーパスに貢献できるようになり、健全な会話を促進するオープンな推奨アルゴリズムの構築に取り組める」としている。

 ドーシー氏は、こうしたプロトコル開発には何年もかかるが、この取り組みのための組織BlueSkyに出資し続けるとツイートした。BlueSkyはTwitterのパラグ・アグラルCTO(最高技術責任者)が中心となり、5人のオープンソースアーキテクトやエンジニアで組織した。現在求人中だ。

 ドーシー氏はこの構想のヒントとして、米TechDirtのマイク・マスニック氏が長年提唱し、8月に論文として発表した「プラットフォームではなくプロトコルを:言論の自由への技術的アプローチ」などを紹介した。マスニック氏はこの論文で、TwitterやFacebook、YouTubeなどのプラットフォームが直面している諸問題の解決方法としてプロトコルによるアプローチへの復帰を提唱している。ブロックチェーンを採用するメリットは、この論文で触れられている。

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