TwitterのドーシーCEO、ソーシャルメディア向け分散型オープンプロトコル開発を宣言
米Twitterのジャック・ドーシーCEOは12月11日(現地時間)、ソーシャルメディア向けのオープンで分散型の標準を開発するために、独立組織「BlueSky」に出資しているとツイートした。将来的にはTwitterをこの標準のクライアントにすることを目標としている。
同氏は連続ツイートで、「Twitterは立ち上げ当初は非常にオープンなサービスで、電子メールプロトコルのSMTPのような分散型インターネット標準になる可能性があったが、様々な理由でその道を選ばず、中央集中型ソリューションとして成長してきた」が、「ブロックチェーンという、分散型アプローチを実行可能にする新技術が登場した。この技術は、オープンで持続的なホスティング、ガバナンス、収益化のための一連の分散ソリューションをもたらす」と語った。
同氏は現在の中央集中型ソリューションの問題点を3つ挙げた。まず、いじめや嫌がらせ問題に対処するためのグローバルポリシーを一元的に実施することは、(モデレーターなどの)人間への負担なしに拡大するのは困難であること。次に、ソーシャルメディアの価値がコンテンツのホスティングと削除から推奨アルゴリズムにシフトしているが、このアルゴリズムは通常代替を選択したり構築したりすることができないこと。最後に、現在のソーシャルメディアのインセンティブが、論争と怒りを引き起こすコンテンツに焦点を当てがちであること。
ブロックチェーン採用の分散型オープンプロトコルを構築すれば、これらの問題は改善できると同氏は言う。「これにより、大規模でオープンな会話のコーパスに貢献できるようになり、健全な会話を促進するオープンな推奨アルゴリズムの構築に取り組める」としている。
ドーシー氏は、こうしたプロトコル開発には何年もかかるが、この取り組みのための組織BlueSkyに出資し続けるとツイートした。BlueSkyはTwitterのパラグ・アグラワルCTO(最高技術責任者)が中心となり、5人のオープンソースアーキテクトやエンジニアで組織した。現在求人中だ。
ドーシー氏はこの構想のヒントとして、米TechDirtのマイク・マスニック氏が長年提唱し、8月に論文として発表した「プラットフォームではなくプロトコルを:言論の自由への技術的アプローチ」などを紹介した。マスニック氏はこの論文で、TwitterやFacebook、YouTubeなどのプラットフォームが直面している諸問題の解決方法としてプロトコルによるアプローチへの復帰を提唱している。ブロックチェーンを採用するメリットは、この論文で触れられている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
CHARGESPOTのバッテリー、川に大量投棄か SNSで動画拡散 「警察と連携して回収・調査」
-
2
「REALFORCE」ロゴ入りで「ATMと同じ打鍵感」 東プレ製テンキー、セブン銀がプレゼント
-
3
香川の私鉄「ことでん」、券売機をほぼ廃止 スマホで買う「デジタル切符」に移行 地方鉄道で全国初
-
4
さくら、別のシステムでも不正アクセスか 会員情報136万アカウントが漏えいの可能性 調査で判明
-
5
楽天、“攻撃型ドローン”報道で問い合わせフォーム設置 ただし「返信はしない」
-
6
通販生活が楽天市場から撤退 迎撃ドローン関連の報道受け「企業理念に反する」
-
7
フードデリバリー「menu」終了へ 「持続的なサービス提供が困難」 9月末まで
-
8
LINE着せかえ“デザイン崩れ”問題、返金フォーム設置 ただ「返金できない場合も」
-
9
ヤマハ発動機系、保育園向け「電動アシストお散歩カー」開発 保育士「従来の10%の力で動かせた」
-
10
数学界を騒がせた“あの図形”を実際に作製→新しい光学素材の卵に 東大などがNature系列誌で発表
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR