NECは12月12日、羽田空港の国際線旅客ターミナルに、保安検査場の待ち時間をAIで予測するシステムを提供したと発表した。空港内に設置したカメラとセンサーで、人の流れと通過した人数を計測・分析し、待ち時間を分単位で算出。検査場の入り口に設置したデジタルサイネージとWebサイトに表示する仕組み。
提供したシステムは、人の動きを捉える「3Dステレオ視覚センサー」と、群衆の映像から混雑状況を検知するAI技術「群衆行動解析技術」を組み合わせたもの。すでに10月から「北」と「中央」の検査場で稼働している。2カ所の利用率を平準化し、検査場の混雑による航空機の出発の遅れを防ぐ効果を見込んでいる。
今後は、数時間後の待ち時間を予測できるよう、予測技術の改善を進めるとしている。
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