小学館が1月1日に公開した、「小学館の図鑑NEOメーカー」(以下、図鑑NEOメーカー)がTwitterで話題になっている。
図鑑NEOメーカーは、同社が発行している子ども向け図鑑「図鑑NEO」シリーズのロゴと、ユーザーが投稿したタイトルや画像を合わせて図鑑の表紙を作成できるサービスだ。ユーザーに投稿してもらったアイデアを、新しい図鑑の参考にするのが狙いとしている。サービスの公開期間は1月31日まで。
表紙の正面画像の他に、書店に平積みされている様子や、本棚に飾られる様子の画像も作成されるため、さまざまなユーザーが自身のアイデアで画像を作成し、Twitterに投稿した。
新年早々で多くの人が休暇中だったこともあり、Twitterの投稿を検索できる「Yahoo!検索(リアルタイム)」では、「図鑑NEOメーカー」が1月3日に5万5000件のツイートを記録した。
一方で、同サービスの利用規約には「お客さまが作成された図鑑画像の著作権は、当社らに帰属するものとし、著作者人格権に基づく権利行使を行わないものとする」と記載があったことから、ユーザーが投稿した画像の著作権について懸念する声もあった。
図鑑NEOメーカーの反響や利用規約の意図を、小学館に取材した。
図鑑NEOメーカー担当の堀敏也さんは、反響について「読者の方をはじめ、幅広い方々に興味を持っていただき、予想を上回る反響に驚いている。興味深いタイトルも多く、編集部ともども大変感謝している」と話す。
反響の具体的な数字も明かしてくれた。「6日時点で、表紙作成数は約44万件」。
利用規約の懸念については「安心してほしい」という。
「著作権が当社に帰属するという文言を入れたのは、図鑑NEOシリーズ独自の装丁デザインや当社の登録商標『小学館の図鑑 NEO』のロゴと一体のものとなるから。元の画像の著作権は、ユーザーやそれぞれの画像の著作者に帰属するため、安心してほしい」(同)
また、利用規約自体の表示方法についての指摘もあったという。図鑑NEOメーカーの利用規約は「図鑑をつくる」ボタンの直下にリンクの表示があるものの、ボタンクリックの際に利用規約に同意する過程を経ず、利用規約中に「規約に同意したと見なす」といった文言も見られない。このため、利用規約に同意しなくてもサービスを利用できるとも解釈できる。
これについて、堀さんは「お客さまからいただいたご意見を踏まえ、同意のチェックボックスや注意書きの場所などを修正したものを近日中にアップする予定だ」と取材に答えた。
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