Insta360シリーズが搭載する独自開発の電子式ブレ補正機能「FlowState」は、バージョン2.0に進化した。夜間に電子式ブレ補正を使って動画撮影を行うと被写体の像が流れてしまうモーションブラー問題を克服し、暗所でもきれいなブレ補正を実現したという。
静止画の撮影では、昨今のスマートフォンカメラに多く搭載されている「ナイトショットモード」を搭載。一度に8枚から20枚の写真を撮影して合成し、明るい写真を作成する。
撮影した動画の編集が行える専用アプリも強化。撮影中や撮影した360度動画の中でロックオンした被写体を自動追尾する「Deep追跡」機能は、対象が物陰などに完全に隠れても、再び姿が見えたときに自動で再追従できるようになった。
他にも、星空をタイムラプス撮影できる「スターラプスモード」、カメラ上で動画編集を行ってからスマホに転送できる機能、ライブストリーミング機能(アップデートで対応)などの新機能を用意した。
Shenzhen Arashi Visionのリュウ・ジンキン社長は記者向け説明会で、「これまでの5年間は、いいカメラ(ハードウェア)を提供することで『カメラの未来を築く』ことを目標としてきた。これからの5年間はカメラの背景にあるAIやロボットの分野に注力し、『カメラマンの未来を築く』というコンセプトに変える。いい写真や動画をユーザーに届けることを考えたい」と話し、ソフトウェアの開発に重点を置く方針を明らかにした。
リュウ・ジンキン社長によれば、Insta360 ONE Rは同社の全天球カメラ「Insta360 ONE X」の後継モデルという位置付けではなく、ONE Xの後継モデルは別で開発中とした。
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