米新興企業のMojo Visionは1月16日(現地時間)、“世界初の真のスマートコンタクトレンズ”と謳う「Mojo Lens」を発表した。視界にテキストで情報を表示するディスプレイを内蔵するAR(拡張現実)コンタクトレンズだ。
ARメガネもまだ実用化されたとは言えない中、Mojo Visionは「ARメガネは周囲に違和感を与えるし視界を狭める」ので、視野に直接データを表示する方法を開発したと語る。これなら周囲から見えないことから、同社はこのプラットフォームを「Invisible Computing」と名付けた。
Mojo Lensは10年以上にわたって開発してきたもので、現在はプロトタイプでの実証実験中。発売の予定などはまだ不明だ。
提供対象は消費者から企業まで、幅広く想定している。視界を妨げずにリアルタイムの情報にアクセスできるよう設計されており、企業では生産性やコンプライアンスを大幅に向上させることができるとMojo Visionは説明する。
また、失明または視覚障害のある人にリハビリサービスを提供する非営利団体Vista Center for the Blind and Visually Impairedと提携し、Mojo Lensによる視覚リハビリの研究を開始したことも発表した。
Mojo Lensには、同社が昨年5月に発表した超小型ディスプレイ「Mojo Vision 14K PPI」が内蔵されている。このディスプレイは、1万4000ppi以上のピクセルピッチと200Mppi以上のピクセル密度を実現している。
Mojo Visionは2015年創業のカリフォルニア州サラトガに拠点を置く非公開企業。Google(Gradient Ventures)、HP Tech Ventures、Motorola Solutions、LG Electronicsなどが出資している。
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