起床後に本体の電源が入っている状態でアプリの「データ」タグを選び、「今すぐ同期」をタップするとデータの吸い上げが始まる。
十分な睡眠時間と質が確保できれば「総合睡眠スコア」は100点に近付く。しかし就寝中にヘッドギアが外れてしまったり、睡眠が3時間以上取れていないとデータを取得できない。センサーと肌との間に髪の毛が挟まっているとやはりエラーと判定されてしまい、これが原因で何度か失敗した。
アプリの「データ」は、上部のタブを「睡眠グラフ」に切り替えると深睡眠の時間が分単位で分かる。そして「睡眠ブースト」という項目は、SmartSleepのオーディオトーンで深睡眠を拡張できた時間を示している。実際に睡眠の状態を数字で示されると、自分がどれだけ時間と質(深さ)の両面で良い眠りが得られていないか、よく分かった。睡眠時間や質を改善したいという意欲も沸いてきた。
しかし、寝ている間に本体が外れてしまったり、センサーと本体の間に髪の毛が挟まっていたりして、データが計測できていないことも度々あったので、筆者にはこの装着スタイルはやや不向きだったのかもしれない。また寝ているときに使うSmartSleepは、その恩恵を実感しにくい。「今朝は目覚めがいい」「日中の活力が持続する」と感じることもあったが、それがSmartSleepのおかげだという確信が持てず、やがて装着する機会が減ってしまった。
SmartSleepのコンセプトや技術はとても興味深いものだが、だからといってヘッドギア装着の煩雑さは軽減できない。理想としてはデバイスを装着する必要がないか、個々の睡眠習慣に柔軟に合わせられる仕組みが必要だと思う。SmartSleepはまだ登場したばかり。今後のアップデートに期待したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR