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睡眠不足を解消するヘッドギア「SmartSleep」を試して分かったこと体当たりッ!スマート家電事始め(2/2 ページ)

» 2020年01月23日 12時03分 公開
[山本敦ITmedia]
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アプリで「睡眠スコア」を可視化、成果は?

 起床後に本体の電源が入っている状態でアプリの「データ」タグを選び、「今すぐ同期」をタップするとデータの吸い上げが始まる。

 十分な睡眠時間と質が確保できれば「総合睡眠スコア」は100点に近付く。しかし就寝中にヘッドギアが外れてしまったり、睡眠が3時間以上取れていないとデータを取得できない。センサーと肌との間に髪の毛が挟まっているとやはりエラーと判定されてしまい、これが原因で何度か失敗した。

SleepMapperアプリの画面。「データ」タブに表示される「総合睡眠スコア」が良い眠りが得られたかどうかの目安になる
スコアのページを下にスクロールしていくと覚醒状態から深睡眠まで、一晩の眠りの状態がグラフ化されている

 アプリの「データ」は、上部のタブを「睡眠グラフ」に切り替えると深睡眠の時間が分単位で分かる。そして「睡眠ブースト」という項目は、SmartSleepのオーディオトーンで深睡眠を拡張できた時間を示している。実際に睡眠の状態を数字で示されると、自分がどれだけ時間と質(深さ)の両面で良い眠りが得られていないか、よく分かった。睡眠時間や質を改善したいという意欲も沸いてきた。

睡眠スコアをグラフ化したもの。週や月といった単位で振り返られる。ただし、寝ている間に本体が外れてしまったり、センサーと本体の間に髪の毛が挟まっていたりと何度もハプニングに遭遇。コンスタントにデータが取れなかった

 しかし、寝ている間に本体が外れてしまったり、センサーと本体の間に髪の毛が挟まっていたりして、データが計測できていないことも度々あったので、筆者にはこの装着スタイルはやや不向きだったのかもしれない。また寝ているときに使うSmartSleepは、その恩恵を実感しにくい。「今朝は目覚めがいい」「日中の活力が持続する」と感じることもあったが、それがSmartSleepのおかげだという確信が持てず、やがて装着する機会が減ってしまった。

 SmartSleepのコンセプトや技術はとても興味深いものだが、だからといってヘッドギア装着の煩雑さは軽減できない。理想としてはデバイスを装着する必要がないか、個々の睡眠習慣に柔軟に合わせられる仕組みが必要だと思う。SmartSleepはまだ登場したばかり。今後のアップデートに期待したい。

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