ソフトバンクは1月25日、同社元社員・荒木豊容疑者が不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたと発表した。荒木容疑者は2019年2月18日に、営業や業務に関する機密情報2点を無断で持ち出したとされる。
持ち出されたのは、営業情報や通信設備の構築業務に関する作業手順書など、荒木容疑者が業務で扱っていたもの。ソフトバンクは「当該社員は機密性の高い情報へのアクセス権限を持っていなかった。持ち出された文書は機密性が低い」と説明しており、ユーザーの個人情報や取引先の情報などの情報は流出していないとしている。
時事通信などの報道によると、荒木容疑者は在日ロシア通商代表部の職員に情報を渡したとみられ、警視庁はロシア人男性2人に出頭を求めている。荒木容疑者は容疑を認め、「小遣いがほしかった」と供述しているという。
事件の発覚を受けソフトバンクは12月中旬に荒木容疑者を懲戒処分として解雇した。今後は引き続き警視庁の捜査に協力し、公表すべきことがあれば速やかに発表するとしている。
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