写真はあまり加工しない、という話をしたが、実は昨年末から、1つ試していることがある。たぶん、記事を読んでいる方のほとんどは気がついていないだろう。編集者からも指摘を受けたことはない。
それは、特にプレゼン資料の写真について「ジオメトリ補正」をかけて傾きを消しているのだ。
プレゼン資料が投射される正面に毎回座れればいいのだが、世の中なかなかそうはいかない。だから取材写真は、「プレゼン資料を微妙に斜めから見た写真」が使われることがある。
だが、これは確かにみづらい。
そこでLightroomの「ジオメトリ補正」を使い、傾きを補正して「正面からの画像」に近い形にして出稿しているのだ。簡単に済む時は「自動」一発でOKだし、そうでない場合には、「ガイド付き補正」を使う。作業といっても、プレゼン画面の四辺に合わせて線を引くような感じだ。1枚の写真に10秒とかからない。そうやって補正した効果は、以下の2つの写真を見ればお分かりいただけるはずだ。急いでフレーミングした写真であっても「使える」ものになるので、こちらとしては心理的にも助かる。
画像を大きく加工しているわけで、「どうすべきか」と思わないではない。また、縦横比が正確に反映されないこともある。
しかし、記事としての見やすさは劇的に上がったので、これは今後も、特に大きな問題が出ない限りやっていこうと思う。人や物が絡む写真は、あまりこうした加工をすべきでないとも思っているので、当面は「プレゼン資料」への適応が中心だが。この辺、異論があれば、お伝えいただけると幸いだ(筆者もまだ迷っている最中ではある)。
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