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» 2020年01月30日 21時40分 公開

ダイキン、AI人材の育成に本腰 「職種・階層問わず、全社で取り組む」

ダイキン工業が、社内のAI人材の育成に本腰を入れる。オンラインのAI学習サービス「Aidemy」を提供するアイデミーに出資。同社のサービスを活用し、職種・階層を問わず、社内のAIリテラシーを高めていく。

[安田晴香,ITmedia]

 ダイキン工業が、社内のAI人材の育成に本腰を入れる。同社は1月30日、東京大学発のベンチャーで、オンラインのAI学習サービス「Aidemy」を提供するアイデミーに約1億円を出資すると発表した。アイデミーの法人向けオンライン学習サービスなどを活用し、職種・階層を問わず、全社的にAIリテラシーを高めていく。

photo ダイキンの米田裕二執行役員(テクノロジー・イノベーションセンター長)

 アイデミーは、AIを活用した事業の体制構築や事業内容の定義、PoC、実運用までを担う人材を育成するサービスを提供。AI分野の初心者から熟練者までを対象に、幅広いプログラムを用意している。ダイキンは、こうしたオンライン学習プログラムなどを社内で活用していく方針だ。

 これまでも同社は、2017年12月に大阪大学と共同でAI人材を育成する社内講座「ダイキン情報技術大学」を開講。18年12月には東大と協定を結び、同社が製造業で培った技術やノウハウと、東大のAIに関する知見を組み合わせ、AIによる機器の故障予知技術などを研究してきた。

 ダイキンがAI人材の育成に力を入れる背景には、AIを活用した新事業を創出する狙いがある。これまで同社は、モノづくりの企業として空調機などを開発・製造してきたが、今後はAIやIoTなどの技術も組み合わせたサービスを生み出し、自社のさらなる成長を目指す。

 同社の米田裕二執行役員は「工場の目視検査をAIによる画像認識に置き換えるなど、実用化できそうなところから着手していく」と説明。将来は、そうして得られたAIの知見や技術を外販することも視野に入れる。

 そのためにはAI人材の育成が欠かせないという。米田氏は「これまではAIの知見を持つ人材は社内で一部に限られていた。これからは技術開発や営業などの職種、新人や管理職といった階層を問わず、AIリテラシーを向上させたい」と意気込む。

 特に時間を確保しにくい管理職の教育に課題を感じているといい、「(時間・場所にとらわれない)アイデミーのプログラムを利用しながら、全員が学びやすい体制、仕組みを作っていきたい」と期待を寄せた。

photo アイデミーはダイキンの他、投資会社や個人投資家などから総額8.3億円を調達した。左からダイキンの米田裕二執行役員、アイデミーの石川聡彦社長、アイデミーに出資したテクノプロの金内忍取締役兼常務執行役員

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