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今、あらためてPS5の姿を想像してみる ストレージ、サウンド、コントローラ、光ディスクはどうなる編(2/5 ページ)

» 2020年02月04日 07時01分 公開
[西川善司ITmedia]

 筆者も360 Reality Audioを体験してみたことがあるが、これがとてつもなくすごい。前後左右の平面上を音像が動き回るだけでなく、上下の上から下、下から上といった音像の動きまで知覚できるのだ。さらに感動的なのが、音の遠近表現がセンチ単位で実感できること。それこそ、テーブルの上から自分の肩に小動物が飛び移ってくるような表現までを感じられる。

photo ユーザーを正面、左右から撮影。正面からの撮影は顔に対しての耳の高さを計測しているものと見られる
photo 左右からの撮影は耳殻の形状の計測に相当する
photo クラウド側に写真を伝送し、360度音像定位の変調関数を生成
photo 360度音像定位の変調関数をヘッドフォンの再生特性に最適化
photo 音像をユーザーを中心にした全天全周に配置して聞かせるデモの様子

 360 Reality Audioでは、スマートフォンなどで撮影した耳殻の写真をクラウド上のAIに転送することで、AIがそのユーザーの耳殻の3Dモデルを作成し、ここからさらに耳殻モデルに最適化した360度音像定位の変調関数を生成する。この関数に、音像データを3D座標とともに入力すれば、ユーザーの耳で聞こえるはずの全天全周360度定位音像を生成してくれるわけだ。

 ソニーは、ウォークマンやヘッドフォンなど、さまざまなオーディオ機器を展開しているので、ユーザーごとに最適化・生成した音像定位の変調関数はソニープラットフォームで共有して使えるサービスを始める可能性も高いと思う。

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