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LINEのトークで家電を操る「Clova Bot」、本当に便利?体当たりッ!スマート家電事始め(1/2 ページ)

» 2020年02月18日 16時08分 公開
[山本敦ITmedia]

 LINEのトーク機能を使ってAIアシスタント「Clova」とチャットしながら家電を操作できる新サービス「Clova Bot」が1月末に始まった。リモコンアプリやスマートスピーカーの音声操作より便利なのだろうか。

「LINE」のトーク機能を使ってスマート家電が操作できる新機能「Clova Bot」

 Clova Botを使うには、iOS 10以上か、Android 5.0以上の端末が必要だ。LINEアプリを入れ、LINE Clovaの公式アカウントを友達に追加する。続いてトークの画面右下に表示される「Clova連携」をタップし、Clovaとチャットbotエンジンを連結する。

 続いてメニューの「家電操作・設定」に入り、宅内にある家電を操作対象の機器としてリストに追加していく。今回はWi-Fi経由で操作できるフィリップスのスマート照明「Hue」の他、LINEの赤外線リモコン「Clova Friends Dock」を用意してテレビとエアコンを登録した。

Clova Botで操作できる機器がリストに追加される

 機器の登録が完了したら、LINE Clovaのトーク画面からテキストメッセージを入力する。例えば寝室にあるHueなら「ベッドルームの照明をオンにして」とメッセージを書いて送る点灯する。

Hueを操作しているところ

 トークにどんなメッセージを入力すれば正しく動作するのか迷うかもしれないが、Clova Botが認識できるフレーズはある程度の決まりがある。確実なのは、アプリ上で紹介されているサンプルを参照しながら入力することだ。操作対象の機器名が「リビング テレビ」のように長い場合は「ブラビア」のように短く簡略化もできる。

テレビを操作しているところ

 Clova Botの操作はとても反応が良い。慣れ親しんだLINEのトークで機器を操作できる感覚も新鮮だ。ただ、やはり次第にメッセージを手入力するのが面倒になり、iPhoneのキーボードの音声入力機能を使うようになった。だったら最初からClovaのスマートスピーカーを使えばいいようにも思うが、毎度「ねえ、クローバー」とウェイクワードを話しかけるのが嫌な人には静かに操作できるClova Botの方が向いている。選択肢を増やすことは重要だ。

メッセージの手入力が手間に感じられてきたので、iPhoneのソフトウェアキーボードの音声入力機能を使ったら意外と便利だった

 そしてスマートスピーカーにはないClova Botのメリットがもう一つある。それは外出先から自宅のスマート家電を操作できることだ。例えば帰宅前にエアコンを動かすこともできるので、寒い冬はもちろん、暑い夏にも便利な機能だろう。

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