家電がスマホアプリで動かせるようになり、室内に散らかっていたリモコンが片づいた。でも、代わりにスマホの中が多くのリモコンアプリでゴミゴミしていないだろうか。今後Clova Botに対応する機器が増えてくれば、リモコンアプリもLINE Clovaとのトークにまとめられそうだ。
Clova BotがWi-Fi経由で直接操作できるスマート家電はまだ少ないため、Clova Botの使い勝手を試してみたいなら、安価なClova Friends Dockで赤外線リモコンを使うのが手軽だ。筆者宅のテレビやエアコンで試してみた限りでは、赤外線によるリモコン操作もWorks With Clova対応のHueと変わらないスピード感で素速く反応してくれた。テレビは学習機能を使うとチャンネル変更など日頃よく使う操作もClova Botによるトーク操作に置き換えられるため、そこそこ実用的で楽しめる。
とはいえ、やはり単体製品のリモコン代わりになるぐらいで、わざわざClova Botを使うメリットは少ない。Works With Clovaに対応する家電同士、あるいは便利なサービスと家電の連携を結び付け、付加価値を提案することがLINEの課題だろう。ライバルであるGoogleアシスタントは現在、スマホなどから音声とチャットの両方を使ってスマート家電が操作できるようになっているし、連携する製品とサービスも少しずつだが着実に増えている。
あるいはClovaには他社のAIアシスタントができていないことに挑戦するという道もある。例えばClova Botがトーク画面で「スマート家電の役立つ使い方」を教えてくれたり、LINEのキャラクターが節電を促したりするのもいい。「便利」よりも「楽しい」スマート家電という方向性もありではないか。
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