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» 2020年02月23日 09時00分 公開

Googleさん:Android 11ロゴの謎と新機能

「Android 11」の開発者プレビュー公開で、次期OSのロゴも披露されました。ダイヤルみたいなこの絵の由来は何? 「Up to eleven」なのでした。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 Androidの次期OS「Android 11」の開発者向けプレビューが公開されました。例年より数週間早いので、アプリ開発者さんたちは新OSへの対応の余裕が少しできるのでは。

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 まだプレビュー版で不安定なので、私たち一般ユーザーは、メインで使っているスマートフォンにはインストールしない方がいいですが、Pixel 3以降のすべてのPixelシリーズにインストールできます。

 5月には一般向けのパブリックβが出て、正式版が公開されるのは、第3四半期(7〜9月)の予定(Android 10は9月3日でした)。新しいハードウェアを発表するイベント「Made by Google」で登場する「Pixel 5」(仮)にはプリインストールされるでしょう。

 timeline Android 11のリリーススケジュール

 今日は、一般ユーザーにとって気になるAndroid 11のゆるめの話をします。

名前は最初から「Android 11」

 まずは、その呼び名。かつては最初のプレビューではアルファベット名前(「Android P」とか)で発表され、夏ごろにお菓子名前(「Android Pie」とか)の発表、最後に数字つき(「Android 9 Pie」とか)になっていました。昨年のAndroid 10は、アルファベット名前(Android Q)はありましたが、お菓子名前がなくなりました。Googleの本社キャンパスに代々のドロイド君像を建てる伝統は続いていて、Android 10はこんなものになってます。


 そして、Android 11からは、アルファベット名前もなしです。中の人の間では「Android R」と呼ばれているようですが、対外的には最初からAndroid 11。ドロイド君像は今回も作ってくれるといいな。

ダイヤルみたいなロゴの意味は?

 現行OS「Android 10」はプレビュー段階は「Android Q」で、そのロゴはQの字でした。Android 11のロゴはダイヤルみたいな絵に11と書いてあります。

 logo Android 11のロゴ

 見方によっては、中央の緑の部分は、ドロイドくんが片目で「11」を見ているようにも見えます。

 logo 2 ちょっと違うか

 Googleがこのロゴの由来とか説明していないかなぁとちょっと探したのですが見つからず、Googleで「11 dial」をググってみたら、出てきました。

 images 11 dialのイメージ検索結果

 上の検索結果からたどったところ、このロゴは1984年公開のカルト映画「スパイナル・タップ」由来のようです。この映画、大まかに言うと架空のヘビメタバンドの架空のドキュメンタリー。その中で、ギターの爆音を大事にするリードギタリストがこだわりのあまり、通常は音量目盛りが10までしかないギターアンプの目盛りを11にしたオリジナルを作らせたという架空のエピソードがあります。「普通は10までしか出ないけど、このアンプは11まで(up to eleven)出せるんだよ」と熱く語るシーンはこちら。


 この映画から、「up to eleven」というのは最大音量、通常の最大音量を超える音量設定、ひいては何にせよ最大最高を超える最大限、という意味で使われるようになったそうな。

 つまり、新ロゴはボリュームつまみで、ドロイド君の目だと思った白い円は最大目盛りの11に合わせてるの図なのでした。Android 11も、通常の100%の上をいく機能を持たせるよ、という意気込みを表しているんだろうと私は解釈しました。

 ロゴの由来が分かったのでもう満足なんですが、機能についても少しご紹介します(まだプレビュー段階なので、機能が変わったり、追加が次のバージョンに先送りになる可能性もあります)。

アプリに提供する位置情報を「1度限り」に設定できるように

 アプリには「権限」というのがあって、例えば乗り換え案内系アプリではユーザーの位置情報にアクセスする権限を与えると、いちいち出発地点を入力しなくても最寄り駅を表示してくれたりします。便利ですが、その分アプリ開発者さんに情報を提供することになるので、むやみに権限を与えたくない人もいます。

 以前は位置情報へのアクセスを許可すると、アプリを使っていなくてもずーっと居場所を追跡される(バックグラウンドでの位置情報オン)という気持ち悪いアプリもありました。Android 10では「使用中のみ許可」という設定が選べるようになり、Googleによると、多くのユーザーがこの設定を選んでいるそうです(私もGoogleマップ以外はこの設定か「拒否」にしています)。

 Android 11では、さらに、位置情報へのアクセス許可を細かく設定できるようになります。Android 10では「常に許可」「使用中のみ許可」「拒否」の3段階ですが、「Only this time(今回だけ)」も選べるようになります。

 location 位置情報権限設定

 「今回だけ許可」を選ぶと、アプリを起動するたびに、「位置情報にアクセスしてもいい?」とアプリがきいてくるようになります。「使用中のみ許可」より「ああ、このアプリは私の位置情報を使うのね」と意識できるというわけです。ちょっと面倒そうですが。

ダークテーマが時間や日の出日の入りによって自動切り替え可能に

 これはほんとはAndroid 10で実装されるはずだったやつ。iOSには既にあります。ダークテーマ(画面を黒くする設定。省電力にもなるので私はずっとこれにしてます)への切り替えタイミングを設定できるようになります。「日没から日の出まで有効に」か「設定した時間に有効に」を選べます。

「Motion Sense」で曲のスキップに加え待望の一時停止も可能に(?)

 これは公式ブログではなく、Droid Lifeからの情報なのですが、今のところ「Pixel 4/4 XL」でだけ使えるジェスチャー機能「Motion Sense」で、新しいジェスチャーが加わるそうです。

 この連載「Googleさん」でも紹介したように、音楽アプリで使えるジェスチャーは手を左右に振ることでの曲のスキップだけですが、曲の一時停止もできるようになるらしい。

 手をSoliレーダーに向かって押し出すと停止するそうです。「Nest Hub Max」でもこのジェスチャーで音楽やニュースの配信を一時停止できます。使っている技術は違いますが、同じジェスチャーで同じことができるのは大事。欲しかった機能なので、Pixel 4でもできるようになるのは嬉しいです。



 個人的に興味のある新機能だけ紹介してみました。他にももちろん、5Gに対応するとか、「Stadia」のためにMediaCodecで低レイテンシーな動画デコード機能を追加するとか、いろいろ改善される予定です。興味のある方は開発者向けページをどうぞ。

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