米Googleは8月22日(現地時間)、コードネーム「Android Q」の次期Android OSの正式名称を「Android 10」と発表した。2009年の「Cupcake」からコードネームとして採用し、途中から正式名称にも表示してきた“お菓子ネーム”はなしだ。
お菓子ネームを終了する理由は、(ネタがつきたわけではなく)AndroidはグローバルなOSだからだと、Android製品マネジメント担当副社長のサミール・サマト氏は説明する。
お菓子ネームの予想はユーザーの間でも楽しい余興になっていたが、必ずしも世界中の人々に理解されるものではなかったという。例えば、Android 5の「Lollipop」のLとRを聞き分けにくい地域があるし、Android 9の「Pie」がお菓子ではない国があり、Android 6の「Marshmallow」が知られていない国もある(サマト氏は言及していないが、Android 4.4の「KitKat」は80カ国以上で販売されているが、届いていない地域もあるかもしれない)。
「グローバルなOSとして、名称が世界中の人々にとって明確で親しみやすいものであることが重要だ」(サマト氏)
Androidブランドのロゴも変更する。緑の「android」だったものが、視認性を高めるために黒くし、フォントも見やすいように変えた。また、「ドロイドくん」の愛称(正式名称はない)で親しまれているロボットの頭の部分の絵を含めるようになる。
この頭も表情が少し変わった。目の位置が下がり、アンテナの位置も変わって、よりかわいらしくなった。
Android 10の正式版リリースは“向こう数週間中”で、その段階で新しいロゴの使用を開始する。Googleは通常、10月に「Made by Google」イベントを開催し、そこで新OSと新しいオリジナルスマートフォン(今年は「Pixel 4」)、幾つかのハードウェアを発表している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR