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» 2019年05月08日 13時30分 公開

「Android Q」のβ3が登場 Pixelなど15機種で利用可能に

「Google I/O 2019」に合わせて、Androidの次世代バージョンのβ版が第3版となった。Googleの「Pixel」を含む15機種で利用できる。

[井上翔,ITmedia]

 Googleは5月7日(米国太平洋夏時間)、Androidの次世代バージョン「Android Q」(開発コードネーム)のβ(ベータ)3を公開した。発表時現在、同社が発売する「Pixel」シリーズのスマートフォンを含む15機種で利用できる。

Android Qのロゴ

Android Qの概要

 Android Qは「イノベーション」「プライバシーとセキュリティ」「Digital Wellbeing(快適なデジタル生活)」の3点に注力しつつ、「5G(第5世代移動体通信システム)」「フォルダブル(折りたたみ)」「超狭額縁画面」「オンデバイスAI(端末内で完結する機械学習)」といった昨今の端末トレンドへの対応を進めている。

 機能面での主な特徴は以下の通り。

プライバシーとセキュリティ

 プライバシー面では、アプリが位置情報を取得する許可(パーミッション)の選択肢に「アプリ利用中のみ許可」が追加された。これを選択すると、アプリがバックグラウンド(非表示)で稼働するアプリの位置情報取得を抑制できる。バックグラウンドで起動しているアプリに位置情報取得を許可した場合でも、取得した際に通知を表示するようになっている。

 その他、アプリの外部ストレージ(microSDなど)へのアクセス方法変更、バックグラウンド起動中のアプリが突然フォアグラウンド(画面表示)される挙動の抑制、アプリから再設定不能な端末情報(IMEIやシリアル番号など)へのアクセス制限、Wi-Fi(無線LAN)接続時にMACアドレス(ネットワーク機器固有のID)を仮想化できる機能も追加される

位置情報取得 位置情報の取得の選択肢に「アプリ利用中のみ許可」が追加される

 セキュリティ面では、暗号化通信における「TLS 1.3」への対応などが行われている。

 また、端末の「ソフトウェア更新」ではなく「Google Play」を介してOSの重要更新を配信する「Project Mainline」という取り組みも開始。このプロジェクトに対応する端末では、端末ソフトウェアにおいて更新がある部分のみ、アプリと同じ要領で配信できるようになる。

イノベーション

 イノベーション面では、フォルダブル端末向けにアプリがシームレスに表示を切り替えられる改修を実施。また5G端末を想定し、アプリが「ブロードバンド通信中」「従量課金(Metered)通信中」かどうかを判別するための機能も盛り込まれる。

 さらに、端末で再生している音声にリアルタイムに字幕を付与する「ライブキャプション」機能も2019年後半までに実装する。この機能はオフラインでも動作するという。

 その他、現行の「Android 9 Pie」から実装されている「スマートリプライ」(通知パネルからの直接返信)機能の拡充、画面を黒基調にする「ダークテーマ」への対応、ナビゲーションバーを表示しない新しい「ジェスチャー操作」への対応などが行われる。

スマートリプライ スマートリプライでは、OS側が返信文やアクションを持つようになった。そのため、アプリ側で作り込まなくてもスマートリプライを利用できる(従来通りアプリ側で作り込むことも可能)
ダークモード 要望が多かったという「ダークモード」を実装。対応アプリなら設定に連動してダークモード表示になる

Digital Wellbeing

 Android 9 Pieから取り組んでいるDigital Wellbeingでは、指定したアプリの通知やバックグラウンド稼働を停止することで集中力を高める「フォーカスモード」、子どもの端末利用状況をチェックしたり利用制限をかけたりできる「ファミリーリンク」が追加される。

 なお、両機能はDigital Wellbeingアプリの更新によって2019年秋に実装される予定。Digital Wellbeingに対応するAndroid 9 Pie端末でも利用できる見通しだ。

ファミリーリンク Digital Wellbeingアプリの更新で対応するファミリーリンク。画像のようにユーザー単位で利用時間制限をかけることができる

Android Q β3の対応端末

 発表時において、Android Q β3の試用に対応するのはPixelシリーズのスマートフォン全機種と、以下のサードパーティー製スマホ。発売する国・地域やキャリアによっては非対応となる場合もあるため、詳細はプレビュー版の総合サイトや各端末メーカーのWebサイトなどを参照してほしい。

  • ZenFone 5Z(ASUS)
  • Essential Phone PH-1(Essential Products)
  • HUAWEI Mate 20 Pro(HUAWEI)
  • LG G8(LG Electronics)
  • NOKIA 8.1(HMD Global)
  • OnePlus 6T(OnePlus)
  • OPPO Reno(OPPO)
  • realme 3 Pro(realme)
  • Xperia XZ3(ソニーモバイルコミュニケーションズ)
  • TECNO SPARK 3 Pro(TECNO Mobile)
  • Vivo X27(Vivo)
  • Vivo NEX S(Vivo)
  • Vivo NEX A(Vivo)
  • Mi 9(Xiaomi)
  • Mi MIX 3 5G(Xiaomi)

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