米Googleは5月7日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O」の基調講演で、新しいスマートディスプレイ「Net Hub Max」を発表した。今夏に米、英、オーストラリアで発売する。価格は229ドル(約2万5000円)。
また、日本では未発売だった「Google Home Hub」の名称を「Nest Hub」に変更し、販売地域を日本を含む12カ国に拡大した。米国での販売価格は149ドルから20ドル引きの129ドルになる。
Nest Hubは日本時間の8日午前4時に「Pixel 3a/3a XL」とともにGoogleストアに登場したが、まだ販売価格や発売日は不明だ。
Nest Hub Maxのスペックは、ほぼうわさ通り。ディスプレイがNest Hubより大きい10インチで、スピーカーはステレオ、Google傘下のNestのホームカメラ「Nest Cam」を搭載する。
Nest Cam同様にホームカメラとして機能する他、「Google Duo」でのビデオチャットもできる(相手はGoogle DuoをインストールしたスマートフォンでもPCでも可)。
また、声を聞き分けるGoogleアシスタントの機能「ボイスマッチ」の顔認識版に当たる「フェイスマッチ」機能で、あらかじめ登録したユーザーの顔で相手を見分け、予定や勤務先への交通情報などを相手によって変える。
さらに、ジェスチャーにも反応する。基調講演で披露された動画では、画面に向かって手の平を向けることで音楽のボリュームをオフにする方法が紹介された。
GoogleはGoogle Home Hubの発表時、このデバイスにカメラをつけなかった理由としてプライバシーを尊重するからと説明していた。Nest Hub Maxのカメラとマイクは背面の物理的なスイッチで簡単に無効にできるようになっている。
また、ユーザーが有効にしない限りカメラによるストリーミングおよびその保存はされず、ストリーミング中は前面に緑の光が点灯する。
なお、Google Home HubをNest Hubに改名したのは、Home製品をNestブランドにまとめる流れの一環だとリック・オステルロー上級副社長は説明した。「われわれの家庭向け製品は連携しているので、これは自然なステップだ」という。今のところスマートスピーカーの「Google Home」の名前はそのままだ。
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