AIで作った漫画に“手塚治虫らしさ”は宿るのか? 前代未聞のプロジェクト、ピンチ救った「転移学習」(1/4 ページ)
「最初、お話をいただいたときはお断りしました。“AIが作った漫画”と呼べるものではなかったからです」――講談社の青年漫画誌「モーニング」の三浦敏宏編集長は、2月26日の「TEZUKA2020」新作漫画お披露目イベントで、こう語った。
TEZUKA2020は、“手塚治虫らしさ”を学習したAIを活用して新作漫画を制作するプロジェクト。27日発売のモーニングに制作された漫画「ぱいどん」が掲載されたが、三浦編集長の言葉からは、このプロジェクトが一筋縄ではいかなかったことが伺える。
なぜ、AIを使って手塚治虫さんが描きそうな漫画を制作しようと思ったのか。AIを使った漫画制作にはどのような苦労が伴うのか。AIと漫画家の関係はどうなっていくのか――当事者に聞いた。
「本当なら5年かかる」 締め切りは半年、AIにできることは何か
「もしも今、手塚治虫が生きていたら、どんな未来を漫画に描くだろう?」
本プロジェクトは、こんな発想から始まった。キオクシア(旧東芝メモリ)、手塚プロダクション取締役で手塚治虫さんの長男である手塚眞さん、公立はこだて未来大学の松原仁副理事長、同大システム情報科学部の迎山和司教授、慶應義塾大学理工学部の栗原聡教授らが協力し、約半年で漫画を完成させた。
松原副理事長は、「本当なら5年はかかるものを半年でやる必要がありました。それなりにAIが関与したものだと言えるように、今のAI技術で何ができるかを考えました」と振り返る。漫画制作の過程でAIがどこまでの役割を担ったのかは、多くの読者が気になる所だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「セキュリティソフトも売ってるのに」ソースネクスト会員情報漏えい、パスワード含む最大2252万件 API不正利用される
-
2
研究者グループ、中国Tencentのクラウド上の“逸脱”AIエージェント群と交信 報告書の隠しテキストで呼び込む
-
3
Microsoft、3つの国際的な犯罪ネットサービスを解体へ 日本狙った詐欺がきっかけ
-
4
バーガーキング、約1118万件漏えい 公式アプリ会員システムに不正アクセス
-
5
メドレーの産婦人科向けシステムに不正アクセス、患者の個人情報漏えいか 最大787の医療機関が対象
-
6
デンマークの880万人分流出、原因はパスワード「123456」 ハッカー「侵入は難しくなかった」 現地報道
-
7
「Rakuten Mini」など4機種に脆弱性 楽天モバイル、他製品への切り替え推奨
-
8
デジハリ大、「Claude」を全学導入へ──国内初、“回数気にせず”使い放題に
-
9
相次ぐサイバー攻撃に「AI悪用の可能性」……初来日のAnthropic共同創業者が言及 悪用どう抑止
-
10
「Google Play」、AI Studioで作った自作アプリを自分の端末で実行可能に AIでゲームを探す機能も
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR