米Twitterは3月9日(現地時間)、米IT系投資ファンドのSilver Lakeから10億ドル(約1000億円)の出資を受けると発表した。また、同社の普通株式の約4%を保有する米ヘッジファンドElliott Management Corporation(以下Elliott)と協力提携を結んだことも発表した。
これにより、Silver Lakeの共同CEO兼パートナーのエゴン・ダーバン氏とElliottのパートナー、ジェシー・コーン氏が取締役に就任し、「テクノロジーとAIの専門知識を持つ3人目の取締役を探す」。
同社の筆頭取締役、パトリック・ピシェット氏は発表文で、「Twitterはここ数年、めざましい変化を遂げており、その成果を誇りに思っている。ジャック(ドーシーCEO)とその経営陣は正しい道を進んでいると確認している。(中略)Twitterのリーダーシップ構造を評価する一時的な委員会を取締役会に設置する」と語った。
米Bloombergなどによると、Twitterの幹部とElliottの幹部は2月、ドーシー氏更迭の可能性について話し合ったという。Elliottは、ドーシー氏がTwitterとSquareのCEOを兼任していることや、ドーシー氏がアフリカで暮らしたいと語った(後に新型コロナウイルス感染症を懸念して取りやめるとツイートした)ことなどに懸念を示した。
米CNBCによると、Elliottが物言う株主としてTwitterに出資してドーシー氏を更迭しようとした後、Silver LakeがTwitterに投資を持ちかけたという。
Silver Lakeのダーバン氏は発表文で「ジャック(ドーシー氏)は先見の明のあるリーダーであり、Twitterにとって重要な力だ」と語った。
同社はまた、2020年にmDAU(収益につながる日間アクティブユーザー数)を20%増加させ、2020年以降に収益増加率とデジタル広告市場でのシェアを増加させるという2つの成長指標を示した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR