モリサワは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためテレワークを行う企業向けに、同社の全フォントを含む1500書体以上が使えるライセンス商品「MORISAWA PASSPORT」の使用許諾を緩和した。従来は、契約で利用中の端末に限定していたが、新たに、契約企業が所有・レンタルしている別の端末や、社員の個人PCに移行できるようにした。
モリサワは、契約企業の社員がテレワークする際も基本的には、契約中のPCを持ち出して使ってもらうことをすすめているが、契約中のPCを持ち出せない企業では、MORISAWA PASSPORTを利用できない状況が発生しているという。
そこで新たに、元のPCのライセンスを解除した上で、テレワーク用の別PCにインストールできるようにした。契約企業が所有・レンタルする代替PCを使う場合は、「使用PC変更」の手順を踏めば、リモート用の端末でライセンスを利用できる。
企業が保有するPCではなく、社員の個人PCで使用する場合は、専用フォームに記入し、テレワーク実施中だと明記した文書などを提出すれば、個人PCへのインストールを承認。会社のPCでのライセンスを解除し、個人PCへインストールできるようになる。
許諾緩和の申し込みは4月30日まで受け付けており、緩和は2020年12月末までの予定。
また、テレワークの拡大により、モリサワのフォントをiPadで利用できる「MORISAWA PASSPORT for iPad」のダウンロード数が急増しているという。MORISAWA PASSPORT契約者は12月31日まで、「MORISAWA PASSPORT for iPad」を追加料金なしで利用できるキャンペーンも、従来から行っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.