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ドコモ、MRヘッドセット「Magic Leap 1」を5月以降に国内発売

» 2020年03月18日 15時08分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモは3月18日、MR(複合現実)ヘッドセット「Magic Leap 1」を5月以降に日本で発売すると発表した。同日発表した商用5Gサービスを生かし、同デバイス上で視聴できる高精細なMRコンテンツも配信していく。MR技術の業務利用を検討する法人と、MRゲームなどを利用する個人の両方をターゲットに据え、法人営業部門と公式ECサイトを通じて販売する方針だ。

photo 「Magic Leap 1」の国内発売を発表する、NTTドコモの吉澤和弘社長

 ドコモは開発元の米Magic Leapと2019年4月に資本業務提携を締結。2.8億ドル(当時のレートで約310億円)を出資し、MRデバイスの販売権を取得した。日本市場でMagic Leap 1が発売されるのは初めて。

 Magic Leap 1は、9つのセンサーを搭載したヘッドマウントディスプレイ「Lightwear」とコンピューティング端末「Lightpack」、6方向の動きに対応したコントローラーで構成される。コンピューティング端末をヘッドマウントディスプレイから分離し、ディスプレイ部分を316gと軽量化したのが特徴。

photo 「Magic Leap 1」の全体像

 Lightwearの視野角は50度、解像度は片目当たり130万画素、リフレッシュレートは120Hzで、1680万以上の色を表示できる。Lightpackのメインメモリは8GB、ストレージは128GBで、約3.5時間の連続使用が可能。コントローラーは6DoF(Degrees of Freedom:自由に動ける方向の数)に対応し、アプリの配置・探索などの操作ができる。連続使用時間は最大6時間。

 MRコンテンツの詳細は未定だが、ドコモは「企業では、ロサンゼルスにいながらロンドンの同僚とランチしたり、建物が完成する前に内覧ツアーをしたりできる」「家庭では、朝起きてエイリアン・プラントに水やりをしたり、リビングルームで実物大のティラノサウルスの化石を観察したり、天井をスクリーンに変えて、壁から飛び出してくるロボットと戦ったりできる」と説明している。

 ドコモは既にMagic Leap 1を一部のドコモショップで展示していたが、発売に向けて展示する店舗を3月末から全国102店舗に順次拡大する。

photo 主な利用シーンのイメージ

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