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Amazon、米国でプライムパントリー休止 新型コロナ感染者確認の倉庫を一時閉鎖

» 2020年03月20日 07時31分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Amazon.comのニューヨーク市クイーンズのフルフィルメントセンター(倉庫)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者が確認されたため、同社はセンターを一時的に閉鎖した。米The Atlanticなどが3月18日(現地時間)に報じた。

 Amazonはこのセンターで作業する従業員にメールで、倉庫を消毒するため帰宅するよう伝えたという。Atlanticの取材に応じた従業員は、感染者が確認されたとは説明されなかったと語った。AmazonはAtlanticに対しこれを否定した。同社はこのセンターを消毒し、感染者を支援し、自宅待機の時給労働者に対し賃金を支払うと語った。

 Amazonの従業員による組合のニューヨーク支部「Amazonians United NYC」は17日、ジェフ・ベゾスCEO宛の公開書簡をMediumに投稿し、感染で休む従業員(時給労働者を含む)への有給休暇利用や、コミュニティのために高リスクを引き受けて働くことに対し、1.5倍の賃金などを要求した。

 amazonian ベゾスCEOへの公開書簡

 Amazonは現在、米国でのプライムパントリーを休止している。プライムパントリーは、食品・日用品など毎日使うものを必要な分だけ購入できるプライム会員向けサービスだ。パントリーのページの説明は、「注文が多いため、新たな注文の受付は停止します。ご不便をおかけします。可能な限り早く在庫を復活させます」となっている。

 pantry 米Amazon.comのプライムパントリーは休止中

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