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ゲームのレーティング審査団体「CERO」が臨時休業 ソフト発売に影響か

» 2020年04月09日 13時20分 公開
[谷井将人ITmedia]

 ゲームの内容を審査し、対象年齢の設定などを行うコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)は、政府の緊急事態宣言を受け、4月8日から5月6日の間、審査をはじめとする全業務を休止すると発表した。ゲームソフトの発売がずれ込むなどの影響が懸念される。

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 CEROは、ゲーム開発事業者からの依頼を受けて家庭用ゲームソフトに含まれる性的表現や暴力的表現などを審査し、対象年齢を判定するレーティングという作業を行っている。公開前の作品を扱うことから審査内容については守秘義務があり、職員や審査員が在宅で審査できないとしている。

 期間中、事務所は閉鎖する。審査中のものも含め全ての審査を休止し、郵便物や宅配便などで送られる審査資料の受け取りも行わない。

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 日本のゲーム開発事業者は基本的に、ゲームソフトの発売前にCEROにレーティングを依頼している。自治体の条例などへの配慮から、レーティングは販売に事実上必須とされている。このため、レーティングの審査が止まると発売時期のずれ込みなどの影響が出るとみられる。

【編集履歴:2020年4月9日午後6時30分 事実に基づきタイトルの表現を変更しました】



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