まず、雪が降った日にWARMモードを中間のレベル「2」にして使用した。室内で5分も身に着けていると、ストーブが要らないほど体があたたまってきた。REON POCKETは、安全のため30分連続して使うと自動的に停止する他、低温やけどが起こりにくいようデバイスの設計にも十分に配慮している。
気温が20度まで上がった日は、COOLモードにして体を動かしてみた。体をよほど激しく動かさない限り、インナーのポケットの中で端末がずれたり、落ちてしまうことはない。レベル「2」でも十分に涼しく感じられる。これなら夏も期待できそうだ。
なお、本体は防水仕様ではなく、肌に触れるパッドの所だけが防水シーリングされているので、全身から汗をかく真夏のスポーツなどには使わない方が良い。
筆者が購入した「スタンダードモデル」(上位モデル)には「オートモード」がある。加速度センサーでユーザーの歩行や停止など行動を検知し、冷感や温感の強さを自動で切り替える仕組み。これをオンにしておくと自分でアプリを操作する機会がぐっと減る。
便利なオートモードだが、行動の変化を検知して温度に反映するまでには少し時間がかかる。また電車で移動中は「静止状態」と判断して控えめな温度設定になるようだ。蒸し暑い時期には都度マニュアルでCOOLモードの強度を調整したほうが良いかもしれない。
電源オフはアプリから操作する仕様だが、端末をインナーウェアから取り外してしばらく放置しておくと自動的に省電力モードに切り替わるため、電源の切り忘れによるバッテリーの消耗が防げる。なお、バッテリー駆動時間の目安は、運転レベルが最大値の「3」の状態でCOOLモードが約2.5時間、WARMモードは約2時間(連続ではなく断続的に動作)。
REON POCKETは、屋外を想定して作られたアイテムだが、実際に使ってみると屋内でも活躍する場面が多いと感じた。例えば、3月でも日が差さない部屋でPCに向かっていると底冷えしてくるもの。そんな時、REON POCKETがあればほどよく暖かい。
夏場はエアコンで部屋全体を冷やした方が効率は良いと思うが、少し暑い程度ならクールモードのREON POCKETを身に着けるだけで快適に過ごせそうだ。エアコンと併用する場合は設定温度を高めにできるから省エネにもなる。
何よりREON POCKETを身に着けていれば家中どこに行っても涼や暖を得られるのがいい。各部屋でエアコンを動かすより確実に効率的で手間いらず。基本テレワークで家にいる今も、“着るエアコン”は筆者にとって欠かせないアイテムになりつつある。
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