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» 2020年05月08日 07時13分 公開

Zoom、エンドツーエンド暗号化を目指しKeybase買収 交渉はZoomのみで

Web会議サービスのZoomが、暗号化技術を手掛ける新興企業Keybaseを買収した。ユーザー急増でプライバシー問題が浮上する中、Zoomの有料サービスのエンドツーエンド暗号化を目指す。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 Web会議サービス「Zoom」を運営する米Zoom Video Communicationsは5月7日(現地時間)、エンドツーエンドの暗号化技術を手掛ける米新興企業Keybaseを買収したと発表した。新型コロナウイルス感染症の影響でユーザーが急増し、いわゆるZoombombingなどの問題が浮上したことに対処する目的だ。買収総額などの詳細は公表されていない。

 keybase Keybaseの公式サイト

 Keybaseは2014年創業のニューヨークに拠点を置く非公開企業。チャットサービスをエンドツーエンドで暗号化する「Keybase Chat」やクラウドストレージを暗号化する「Keybase Filesystem」などのサービスを提供している。

 Zoomにとってこれが初の企業買収になる。Keybaseによると、新型コロナの外出禁止令中、交渉はすべてZoomの会議で行ったという。

 Zoomの創業者でCEOのエリック・ユアン氏は発表文で「Keybaseのチームを迎えることで、90日間のセキュリティ強化計画が大幅に前進する」と語った。

 Keybaseの共同創業者のマックス・クロン氏は「われわれのチームはセキュリティとプライバシーに情熱を注いでいる。1日数億人が使うプラットフォームに暗号化の専門知識を提供できることを名誉に思う」と語った。

 エンドツーエンドの暗号化は、Zoomの有料プランでのみ提供する計画。この機能を有効にすると、電話での参加、クラウド録音、ズームではない会議室システムはサポートしない。会議主催者が明示的に許可した場合はZoom RoomsおよびZoom Phoneでの参加が可能だ。

 ユアン氏は、22日に機能追加の計画について説明してフィードバックを求め、それを評価してから具体的な日程を発表するとしている。

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