ITmedia NEWS > STUDIO >

ラズパイで新型コロナウイルス解析に参加する 〜Ubuntu Serverの構築編〜名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第19回)(3/3 ページ)

» 2020年05月09日 07時00分 公開
[岩泉茂ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

最新の環境にする

 Ubuntu Serverですがインストール方法や設定が複雑です。RaspbianはよくできたOSなのだなあと思います。コンソール環境でも「raspi-config」で機能設定ができますし、最初からデスクトップ環境を用意できます。Ubuntu Serverはその名前の通りサーバ用OSなので、デフォルトでデスクトップのGUI環境がありません。まずはデスクトップの導入から始めましょう。

 Ubuntu Serverを起動すると、まずはパスワードの入力を求められます。ラズパイはユーザーIDが「pi」、パスワードが「raspberry」でした。Ubuntu Serverの場合は、ユーザーIDが「ubuntu」、パスワードも「ubuntu」です。一度ログインすると、パスワードの変更を求められますので、現在のパスワードである「ubuntu」を入力したあと、独自のパスワードを設定してください。

photo パスワードを更新する

 パスワードの変更が終わったら、まずはいつもと同じく、以下のコマンドで環境を最新のものにしましょう。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade -y

デスクトップの導入

 先ほども述べた通り、Ubuntu Serverにはデスクトップ環境がありません。このため改めてデスクトップをインストールする必要があります。Ubuntu Serverにログインしたら、以下のコマンドでデスクトップをインストールしましょう。

$ sudo apt install ubuntu-desktop

 デスクトップのインストールにはかなりの時間がかかります。筆者が持っているRaspberry Pi 4(4GB)の環境でも15分ほどかかりました。インストールが終了してコマンドプロンプトが表示されたら「sudo reboot」と入力して再起動しましょう。再起動後は以下の画面が表示されて、デスクトップが起動していることが分かります。「Ubuntu」というユーザー名をクリックしてパスワードを入力すると、デスクトップが表示されます。

photo ユーザー名が表示されるのでこれをクリック
photo パスワードを入力する
photo デスクトップの初期画面が表示される

 最初に表示されるのはチュートリアルに似た画面ですので、途中の画面は特に設定せず、右上の「Next」をクリックして進めます。「Done」となったら終了です。

photo このデスクトップ画面がワークスペースになる

 次回はUbuntu Serverを日本語化したあと、Rosetta@homeのセットアップについてご紹介します。ここからが本番です。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.