米Googleは5月19日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Chrome 83」(バージョン83.0.4103.61。Android版はバージョン83.0.4103.60)をWindows、Mac、Linux、Android、iOS向けに公開した。数日かけてローリングアウトしていく。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でバージョン82が欠番になったため、多数の新機能が盛り込まれた。本稿では一般ユーザー向けの主な機能を紹介する。
なお、これらの機能はアップデート後に段階的にロールアウトしていく(筆者の環境ではバージョン83にアップデート後もタブのグループ化以外は表示されていない)。
予告通り、デスクトップ版でタブのグループ化が可能になった。利用するにはタブを右クリックして表示されるメニューで「新しいグループに追加」をクリックする。詳細は別記事を参照されたい。
右上のメニューアイコン→[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[サイトの設定]のデザインが変わり、サイト設定が2つのセクションに分かれた。最も機密性の高いWebサイトのアクセス許可(位置情報、カメラ、マイクへのアクセスと通知)を見つけやすくしたという。
Firefoxには既にある機能だが、WebサイトごとにCoookieを設定できるようになった。また、シークレットモードでもCookieをブロックできるようになった。
設定に新項目「安全性チェック」が追加され、Chromeに保存する設定にしたパスワードが侵害されたり、悪意ある拡張機能がインストールされていないかどうかを確認できる。
ツールバーに新しく拡張機能のためのジグソーパズルのピースのようなアイコンが追加された。これまでは新たに拡張機能を追加するとツールバーに追加されたが、数が多いとツールバーに入りきらない。今後は新たに拡張機能を追加すると、このパズルアイコンの下に表示されるようになる。よく使う拡張機能はツールバーに移動できる。
セキュリティ関連では、上から2番目の「High」5件を含む38件の脆弱性に対処した。
開発者向けの新機能は以下の動画を参照されたい。
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