ヤフーは6月1日、「Yahoo!ニュース」コメント欄の健全化に向けて使用しているAIを、外部の事業者に提供する方針を明らかにした。ヤフーでは現在、深層学習を用いた自然言語処理モデルによって、個人への誹謗中傷などの悪質なコメントを検知し、1日に平均で約2万件を削除している。この技術を横展開し、他社を含めた投稿型サービスの健全化を図る。
ヤフーは2019年11月に、コメントデータを学習させたAIと、ディープラーニングに特化した独自のスーパーコンピュータ「kukai」を組み合わせた判定モデルを導入。悪質な“ヤフコメ”を大量に検知・削除する仕組みを整えてきた。今後はこうした自社での対策もさらに強化するとしている。
同社はこの他、悪質なコメントへの対策強化に向け、法律家や有識者を交えた検討会を6月中に開催。企業が悪質な投稿を削除する際に生じる法的・実務的課題と、その対処法について議論するという。検討会の結果は後日公表する予定。
SNSなどでの誹謗中傷を苦にして「テラスハウス」出演者でプロレスラーの木村花さんが亡くなったとされる問題を踏まえた施策。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR