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» 2020年06月18日 08時15分 公開

ブロックチェーンシステムをお手軽構築してみた Amazon Managed Blockchain体験記 (1/5)

ドイツ・ベルリンでミュージシャンとソフトウェアエンジニアを兼業している筆者が、ブロックチェーンを始めてみた。

[Masataka Koduka,ITmedia]

 クラウドベースの統合開発環境「AWS Cloud9」を用い、Python/Djangoで開発するのが筆者の最近のお気に入りだ。とにかくお手軽で迅速な開発ができる。ロジックをプログラミングするまでの大変な準備作業がないので、低予算での受注開発業務から趣味的開発まで、頻繁にCloud9を使っている。さて、そのCloud9を開く時、最近ずっと気になる文字列があった。

 それは、サービス一覧画面のほぼ中央にある、「Amazon Managed Blockchain」だ。

photo AWSサービス一覧

 説明文を読むと「Amazon Managed Blockchain はフルマネージド型のサービスで、一般的なオープンソースフレームワークであるHyperledger FabricやEthereumを使用して、スケーラブルなブロックチェーンネットワークを簡単に作成し管理できます」とある。

 「インターネットの発明と並ぶくらいの大発明」などと称され、全世界が期待する新技術ブロックチェーンに関する説明はここでは省略する。しかしIT技術者の一人として、「いろんな説明を読んでも、ブロックチェーンの何が新しいのか、正直な話、ピンと来ていない。分散型データベースと何が違うの? 投票/承認システムと何が違うの? どうも根本的な仕組みの違いは、実際に自分の手で体験し、目の当たりにしてみないと分からない。そして、コマンドラインだけではなくて実際にUIのアウトプットサンプルも作ってみて、『ああ、これが、ブロックチェーンなるものか!』と実感してみたい」と思っていた。自分はアナログでオールドタイプな技術者かもしれないが、そういう意欲は持っていた。

 そこで、AWSにある入門マニュアルを一所懸命読みながら何度か試していたのだが、うまくいかなかった。自分はドイツに在住しているのでCloud9など、普段はフランクフルト・リージョンを利用しているが、Amazon Managed Blockchainはフランフルト未対応なので、アイルランド・リージョンでテスト。4〜5時間かけて、2〜3回リトライしたが、ピアノードとブロックチェーンCA(認証局)との接続設定などでいつも失敗。お恥ずかしい話だが、何が原因か分からないまま成功には至っていない。

 「ブロックチェーン開発をこの手でお手軽体験(3〜4時間の作業でUI作成完了、という超“うわべ”理解すること)すらできないのだろうか?」と挫折しかけていた時、ドキュメントを読み漁っていて、このチュートリアル(エミール・バイゼルさん作成)に出会った。今回は、その「Amazon Managed Blockchainを用いたブロックチェーンシステム構築お手軽体験レポート」である。

 コマンドを一つ一つ書いてみたいものであるが、「小塚さん、ITmedia NEWSは技術者ブログとはちょっと違う媒体ですからね……」と編集から嫌な顔をされると思うので、実際に試してみたい方は、上記リンクを参照していただきたい。また、AWSなどのの“技術専門用語”については、最短の解説を加えたがほとんど役に立たないと思うので、興味がある方は自習、そして技術者以外の方はスルーしながらお読みいただきたい。

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