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都の「健康管理アプリ」日本MSが技術協力 「わずか数日で」開発 GitHubでテンプレ公開

» 2020年06月24日 10時47分 公開
[ITmedia]

 新型コロナウイルス感染症にかかった軽症者が療養する東京都の施設で、患者が毎日の体調を看護師などに報告するためのスマートフォンアプリ「健康管理アプリケーション」の開発に、日本マイクロソフトが技術協力したと、同社が6月23日に発表した。アプリのテンプレートはGitHubで公開しており、他の自治体が流用して同様のアプリを作成することもできる。

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 「健康管理アプリケーション」は、入所者のスマホを使って毎日の体温など体調の変化を記録できるアプリ。従来は看護師などが1日2回、電話で入所者に確認し、手作業で入力していたデータを、自動的に集計・可視化できるようにした。

 同社は、ビジネスアプリ作成ツール「Microsoft Power Apps」でサンプルテンプレートを開発して都に提供。データ可視化ツール「Microsoft Power BI」でデータをダッシュボードで可視化するアプリも作り、入所者が登録したデータを看護師や職員が容易に把握できるようにした。入所者が入力したデータは、同社のクラウドサービスに保管している。

 同社と都は4月20日に共同プロジェクトを始め、4月30〜5月1日に施設での試験運用を実施。実運用をスタートした。

 都の宮坂学副知事は「日本マイクロソフトに技術協力してもらうことで、わずか数日で健康管理アプリを開発し、利用を開始でき、入所者や看護師の負担を軽減できた」とコメントしている。

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