米Amazon.comは6月24日(現地時間)、偽造品の撲滅を目指す専門部署「Counterfeit Crimes Unit」(偽造品犯罪対策チーム)を立ち上げたと発表した。米連邦検察官の出身者やデータアナリストなどが参加する多国籍チーム。偽造品を発見した際に、調査によって出品者を特定し、民事訴訟などを提起して法的責任を問う。
Amazonはこれまでも、機械学習によって偽造品を検知する施策などを行ってきたが、巧妙に逃れて偽造品を売る悪質な出品者が一部いるという。新組織はこうした出品者の特定に向け、自社のデータを精査する他、決済サービス事業者や、被害に遭ったブランドのオーナーなどと協力し、その正体を調べる。
出品者を特定できた場合は、国籍に応じて各国の関係当局と連携し、民事訴訟を提起する。出品者が刑事訴追や罰金刑の対象になる可能性もあるとしている。
5月の調査では、日本、中国、韓国、英国、米国、カナダなどで偽造品の出品者を特定したという。
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