NECは6月30日、企業の量子コンピュータ活用の検証や教育を支援するサービスを始めたと発表した。カナダD-Wave Systems製の量子アニーリング方式の量子コンピュータや、NECのスーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」によるシミュレーション環境を提供する。
NECがこれまで培ってきたノウハウを基に、ユーザー企業のニーズに応じて業務課題の抽出から現場での適用検証まで、段階ごとに支援プログラムを用意。量子アニーリングの技術の基礎について学べるハンズオンセミナーも用意する。価格は個別見積もり。
量子アニーリング方式の量子コンピュータや、それをシミュレーションするSX-Aurora TSUBASAが得意とするのは「組合せ最適化問題」と呼ばれる問題。金融や製造、流通、交通などで技術適用の検証が進んでいる。
NECは6月18日にD-Wave Systemsへ約10億円の出資を発表した他、2023年までに国産の量子コンピュータ製造や実用化を目指すなど、量子コンピュータ事業に本腰を入れている。
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