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Web会議「Microsoft Teams」にバーチャルルームに集まれる「Togetherモード」

» 2020年07月09日 07時08分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは7月8日(現地時間)、「Office 365」のチームコラボレーションサービス「Microsoft Teams」での“バーチャルインタラクション”をより快適にするための一連の新機能を発表した。

 新型コロナウイルス感染症対策でWeb会議の利用が必須になりつつある中、Teamsに寄せられたフィードバックを反映したものとしている。

 中でも「Togetherモード」はWeb会議特有の疲労感の一因であるグリッドビューの問題の解決策として開発された。

 teams 1 新機能「Togetherモード」

 「Togetherモード」は、グリッドビューのように会議の参加者が四角い画面で区切られて並ぶのではなく、1つの背景の前に並んで表示される。背景は状況に合わせて、オンライン講義なら講堂(49人まで並べる)、飲み会ならバーなどというように選べる。

 teams 2 Togetherモードでのオンライン講義

 現在のグリッドビューでは参加者の画面での位置は移動するが、Togetherモードでは参加者の位置はバーチャル背景内に固定されるので、話しかける相手に向かってアイコンタクトをとったり指さしたりするジェスチャーもできる。

 この機能は、VRの父と呼ばれ、現在MicrosoftでOCTOPUS(Office of the Chief Technology Officer Prime Unifying Scientist)を務めるジャロン・ラニアー氏の発想に基づくという。

 jaron ジャロン・ラニアー氏(前列右から2番目)

 Togetherモードは、自分を含む全員が鏡に映った状態で表示される。ラニアー氏は、人間の脳は自分の位置に基づいて人を認識することに慣れており、左右反対の映像を見ていても「脳内の社会的および空間的認識システムが自然に機能できるようになる」と語った。

 この機能は8月に提供を開始する予定だ。


 この他、共有コンテンツとそれを発表する参加者を並べて表示する機能などを含む「Dynamicビュー」、会議に参加する前にビデオフィルターで照明とカメラの焦点を調整して外観をカスタマイズする機能、投票機能などを含むメッセージ拡張機能、自分の画面に絵文字のリアクションを表示する「Liveリアクション」、Cortanaの参加など、多数の新機能が段階的に追加されていく見込みだ。詳細は公式ブログを参照されたい。


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