同時に新しいRFレンズも発表された。
望遠ズームレンズの「RF100-500mm F4.5-7.2 L IS USM」は500mmまでサポートする超望遠ズーム。防じん防滴構造になっている。
一眼レフ用のEF100-400mmのRFバージョンで望遠側が500mmまで伸びている上に、200gの軽量化を実現。望遠端の開放F値がF7.1だが、実際には400mm近くまでF5.6を維持するということで、100-400mm F4.5-5.6と遜色なく使える上に望遠側が伸びたと考えてよさそうだ。
発売予定は9月下旬で、参考価格は33万5000円だ。
中望遠レンズの「RF 85mm F2 MACRO IS STM」は既発売の「RF 35mm F1.8 MACRO IS STM」同様、0.5xのハーフマクロ撮影に対応したレンズ。ポートレートからハーフマクロまで使えて価格も手頃な標準中望遠。R5/R6のボディ内手ブレ補正と合わせて8段分の補正が効くのも良い。
こちらは発売が10月下旬で、参考価格は7万6000円の予定だ。
そしてユニークな新コンセプトの超望遠レンズが2本。
「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」だ。どちらも絞り値がF11固定(つまり絞り機構を持たない)だが、超望遠ながら非常に軽くて携帯性が高く、しかも価格も手頃。600mmで参考価格が8万8000円、800mmで参考価格が11万3000円と超望遠レンズとしては破格の値段。
どちらも手ブレ補正付きだがR5/R6との協調はせず、600mmは5段分、800mmは4段分の補正となっている。
小型軽量をコンセプトに、撮影時には根本を延ばす沈胴式になっていたり、絞りがF11固定だったりするが、気軽に持ち出して超望遠撮影を楽しめる趣味のレンズとしては非常にユニークだ。
発売はどちらも7月下旬と一足早い登場となる。
また、1.4xと3.0のエクステンダーも発表された。2xのエクステンダーをF11のレンズに装着するとF22になるが、R5/R6のAFはF22まで対応するので問題なく使える。
発売はどちらも7月下旬で、参考価格は1.4xが6万3000円、2xが7万5000円だ。
今回のEOS R5とR6はEOSブランドに相応しい操作系を踏襲しつつ、ミラーレス一眼ならではのボディ内手ブレ補正や賢いAF、電子シャッターによる高速連写を搭載して非常に完成度が高いカメラに仕上げてきた。とうとうキヤノンが本気で一眼レフを置き換えるミラーレス一眼を投入してきたという印象だ。
ミラーレス一眼への移行やミラーレス一眼との併用のタイミングを考えていたEOSユーザーにとって、背中を押す2機種になりそうである。
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