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» 2020年07月17日 08時47分 公開

「ロシアが新型コロナワクチン情報狙い大規模サイバー攻撃」と英米加が非難

英政府が、ロシアの諜報機関のサイバー諜報グループAPT 29が、新型コロナのワクチン開発情報を盗む目的で世界の研究機関や大学などに対し、サイバー攻撃を仕掛けていると警告し、ロシアに停止を求めた。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 英政府は7月16日(現地時間)、ロシアの諜報機関が欧米の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン開発に関する情報を収集するため、大規模なサイバー攻撃を行っているとしてロシア政府に攻撃の停止を求めた。

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 英サイバーセキュリティセンター(NCSC)とカナダの通信安全保証部(CSE)は、サイバー攻撃を仕掛けているAPT 29(Cozy Bearとも呼ばれる)という組織がサイバー諜報グループであり、ほぼ確実にロシアの諜報機関の一部であると評価しており、米国家安全保障局(NSA)もこの判断と両当局によるレポートの詳細に同意した。

 レポートによると、APT 29は、「WellMess」および「WellMail」と呼ばれるマルウェアを含むさまざまなツールや手法を駆使して大学、研究機関、医薬品メーカーなどにサイバー攻撃を仕掛け、新型コロナウイルスのワクチン開発と試験に関する情報と知財を盗もうとしているという。

 既に情報が盗まれたかどうかについては言及していない。

 英国のドミニク・ラーブ外相は「ロシアの諜報機関がワクチンの情報を盗もうとしていることは最悪だ」と語り、英国はこうしたサイバー攻撃に同盟国と協力して対抗するとした。


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