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» 2020年07月29日 15時02分 公開

無観客なのに満員に見せる技術「バーチャルファン」 大リーグ中継に採用も、おおむね不評

米メジャーリーグの無観客試合の中継にCGの観客の映像を重ねて表示させ、観客でいっぱいのように見せる「バーチャルファン」をFoxが実験的に投入。7月25日の試合でデビューしたが、観客が表示されないケースが多いなど不自然な点が目立ち、視聴者からはおおむね不評だったようだ。

[岡田有花,ITmedia]

 米国でスポーツの中継を手掛けるFOX Sportsはこのほど、米メジャーリーグの無観客試合の中継にCGの観客の映像を重ねて表示させ、観客でいっぱいのように見せる「バーチャルファン」を実験的に投入した。

 7月25日の試合でデビューしたが、観客が表示されない場面が多いなど不自然な点が目立ち、視聴者からはおおむね不評だったようだ。FOXはこの技術を発展途上だとしており、改善を続けるという。

 バーチャルファンは、Epic Gamesのゲームエンジン「Unreal Engine」を搭載した「Pixotope」というAR技術と、カメラ追跡技術などを組み合わせた。ファンの服装を天候に応じて変えたり、ホームとアウェイのファンの比率なども自由に設定できる他、声やブーイング音声、ウェーブなども表現できる。試合を中継するカメラのうち、4台がバーチャルファン表示に対応しているという。

 7月25日の試合中継でデビューしたが、バーチャルファンが写らないシーンが多かったり、写るまでにタイムラグがあったり、ファンの反応が数秒遅れるて不自然に見えたりと粗さが目立ち、視聴者からはおおむね不評だったようだ。観客の映像はCGっぽさが残っているため、「野球ゲームみたい」と批判するファンもいた。

 まだまだ不自然な点が多く、発展途上だが、技術が改善されていけば、「無観客なのに満員」の試合中継が、より自然な形で見られるようになるかもしれない。

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