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酷暑のマスク、保冷剤はどこまで“使える”のか(2/2 ページ)

» 2020年08月04日 13時48分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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快適な時間は長続きしないけれど……

 本題の保冷剤です。結論から書くと、良くも悪くも「大方の予想通り」といった印象でした。

凍らせた保冷剤。1時間ほどで凍ります

 まず装着しても外観はほとんど変わりませんので、外を歩いても恥ずかしいことはありません。ただ、マスクは少し重くなるため、ひもの余裕は少なめにしたほうがずれないです。

装着イメージ

 保冷剤が効いている間は「外気温マイナス10度」の冷気により、頬から口元にかけて涼しく快適です。むしろポケット部分が当たる頬が冷たすぎるくらい。また副次的なメリットとして、呼気でメガネが曇らなくなりました。メガネを掛けている人には朗報かもしれません。

 でも、快適な時間は長くは続きません。気温30度の場合、保冷剤が溶けきるまでの時間は20〜30分。保冷剤が溶けきる頃にはポケット内で結露して濡れ、ちょっと不快です。溶けきった後もしばらくは涼しさが続くものの、その後はただの重りになってしまいます。

 保冷剤の効果は短いため、例えば通勤なら駅までの徒歩区間など、限られた時間に使うものと割り切ったほうが良いでしょう。それでも本当に暑いときにはマスク装着のストレスを軽減してくれるのでマスクの付加価値としてはありではないでしょうか。なお、青山商事では保冷剤付きマスクを25万枚増産し、8月8日から全国の「洋服の青山」店頭で販売するです(ECの取扱はなし)。

 最後にちょっと工作をしてみました。台所で見つけた緩衝材(果物などを包む網目のもの)を切り取り、断熱材代わりに保冷剤の内側に差し込んでみます。すると、頬が冷たくならず、結露による不快感も軽減。若干ですが、冷気も長持ちするようになりました。保冷剤付きマスクを使用するときの参考になれば幸いです。

TioTioプレミアム 洗える立体マスクの場合、ポケットが中でつながっているため、緩衝材を左右ポケットを横断できる長さにすると安定します
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