日本動画協会は8月12日、TVアニメの制作管理を担う「制作進行職」の業務をまとめた「TVアニメシリーズ制作における制作進行のマニュアル」をWebサイトで無償公開した。「本書が未来のアニメ業界を支えていく人材にとって役立つものであることを願っている」としている。
アニメ制作会社であるトリガーの舛本和也さん(取締役、制作統括)が執筆した「アニメーション制作における制作進行の座学本」の内容を許可を得て抜粋。トリガーの社内用語を業界内で一般的に使用されている言葉に置き換え、図版などを再編集しマニュアルとしてまとめた。
主に(1)日本のアニメの特徴や形式、(2)制作進行の仕事、(3)アニメ制作の基本工程、(4)アニメに関わる職種とその役割──などを解説しており、制作進行職が担う業務の理解に役立つという。
アニメの制作進行職は、映像の制作を進めるために必要な連絡やスケジュール調整などのマネジメント業務を行う役割。日本動画協会は「制作進行はアニメ業界における入り口のポジション。このマニュアルは一例として役に立てていただければ」としている。
タツノコプロ、フルデジタルのアニメ制作マニュアル公開 「限界を迎えつつあるワークフロー改善の足がかりに」
ディズニー、アニメ映画の3DCGデータを無償公開 “モアナの島”丸ごと約45GB分 研究用途に期待
過酷なアニメ制作の現場、AIで救えるか 「動画マン」の作業を自動化、DeNAの挑戦
「世界名作劇場」「未来少年コナン」「ブラック・ジャック」など――権利元超えたYouTubeチャンネル開設Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR