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ゲームエンジンのUnityがIPO申請

» 2020年08月25日 14時52分 公開
[ITmedia]

 ゲームエンジン「Unity」を手掛ける米Unity Softwareは8月24日(現地時間)、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の登録書を公開で提出した。ティッカーシンボルは「U」で、ニューヨーク証券取引所に上場する。

 unity

 Unity Softwareは2004年にデンマークのコペンハーゲンで創業され、現在は米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くゲーム開発エンジン企業。同社の開発エンジンUnityはリアルタイム3Dコンテンツを作成するためのプラットフォームとして、ゲームだけでなく、プロダクトデザインや映画製作などでも採用されている。

 SEC提出文書によると、Unityはまだ不採算で、2020年の上半期の売上高は3億5130万ドル、純損失は5420万ドルだった。2020年上半期の時点で顧客は716社で、それぞれの年間収益は10万ドル以上だった。

 同社のMAUは150万人以上で、アプリは1カ月当たり30億回ダウンロードされているという。

 同社は競合する技術として米Epic Gamesの「Unreal Engine」を挙げ、効果的に競争する必要があるとしている。

 Unreal Engineをめぐっては現在、EpicによるAppleのApp Storeガイドライン違反により、8月28日までにAppleのプラットフォームで利用できなくなる可能性がある。この問題については両社が現在係争中だ。

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