菅氏はスイーツ写真に「かわいい」の声、岸田氏・石破氏は炎上……自民党総裁選3候補のネット活用を比較する（2/2 ページ）

[樋口隆充，ITmedia]

岸田氏は妻との写真が大炎上、「ご主人さまとメイド」など批判殺到

　岸田政調会長は9月2日深夜、「夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。ありがたいです」と妻への感謝をツイートした。家族愛を強調する投稿だが、Twitter上の反応は厳しいものだった。

　議論の的になったのは、ツイートに添えられていた一枚の写真。椅子に座る岸田氏と、エプロンを着て立っている夫人を写したものだ。

　この構図が、一部に「お手伝いさん」「召使い」と受け止められ、批判の声が殺到。中には「夫婦に見えない。ご主人様とメイドって感じ」との声もあった。佐藤倫子弁護士はTwitterで「令和の時代とは思えない古い画」と痛烈に非難し、1500回以上リツイートされた。写真を「昭和感」と表現したネットメディアの記事も批判に拍車を掛けた。

　その一方で「すてきな奥様ですね」「いい奥様に支えられていますね」などと岸田氏を擁護する投稿も一部あった。だが、擁護派を批判するツイートも集まり、リプライ欄は混沌としている。

　批判に対し、妻・裕子さんが「お風呂掃除などは手際よくやってくれ、家では家族への気遣いもしてくれる」と反論したとの報道や、岸田氏本人が「妻をずっと立たせているわけではない。そんな恐ろしいことはできない」と真っ向から否定したなどとする報道もある。岸田事務所に確認したところ、「各種報道で回答した通りで、こちらとしてはご指摘されているような意図は全くない」と明確に否定している。

　総裁選では、9月14日の両院議員総会で投開票を実施。16日召集の臨時国会で衆参両院の首相指名選挙を経て、新首相を選出する。ネット上での“前哨戦”では明暗が分かれた3候補だが、最後に笑うのは、果たして――。