東京都はこのほど、都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」が公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2020年度のグッドデザイン賞ベスト100に選出されたと発表した。
新型コロナの感染が拡大する中、民間団体と連携し、サイト開設までのスピード感や、市民エンジニアがシステム改善に参加する「シビックテック」の手法を採用した点などが評価された。
一般社団法人コード・フォー・ジャパン(東京都文京区)が制作した都のコロナサイトは新規陽性者数や重症患者数、PCR検査数などをグラフで表示しているのが特徴。視覚的に感染状況の変化を見られる。
ソースコードはGitHubで公開されており、無料で利用することや、市民エンジニアがシステムの修正に参加できるのも特徴で、台湾の唐鳳(オードリー・タン)デジタル担当大臣が改善に参加したことも話題になった。
現在、53府県市で都のコロナ対策サイトのソースコードを活用したサイトが存在する。そのうち、10府県市は行政が公式サイトとして運用している。
都のコロナ対策サイトの開発チームを指揮した宮坂学副知事は、自身のTwitter公式アカウントで「コロナ関連の情報関係はFAX問題やher-sys対応(情報集約システム)などまだまだ課題もあるが、引き続き日々改善していく」としている。
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